Column

リノベーションで収納と暮らしをアップデート


この記事を書いたのは
はせがわ あかね|整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します


こんにちは!片付けクリエイターのはせがわあかねです。

なんとなく使っているけど、ちょっと使いにくいかも…。そんな収納スペースはありませんか?収納はあればあるだけ良いというわけではなく、目的に対して広すぎても狭すぎてもダメ。大事なのは『適材適所』なんです。あれこれ工夫してみたけどやっぱり使いにくい収納は、リノベーションの価値あり!

そこで今回は、使いにくい収納スペースを暮らしに合わせて上手にアップデートしたリノベーション事例をご紹介します。

収納と暮らしの関係

収納スペースは、収納するモノがあってこそ活きる空間です。例えば、中古物件によくある『押入れ』。押入れは、布団文化が根付いた日本特有の収納スペースです。しかし、最近の住宅ではあまり見かけなくなってきています。これは、布団からベッドへと生活様式が変化し、“布団をしまう”という行為自体がなくなったことが大きな要因です。このように、『暮らし』と『収納』には、密接な関係があります。

使いにくいからと言ってデッドスペースになってしまうのは勿体ないですし、使いにくいと感じながらいつまでも使い続けていくのもストレスですよね。そこで大事なのが、収納をアップデートするという考え方。使いにくい収納スペースを今の暮らしに必要なスペースへと作り替えることが暮らしやすさに繋がります。

暮らしをアップデートする収納リノベーション

それでは早速、使いにくい収納を今の暮らしに合わせて上手にアップデートしたリノベーション事例を見ていきましょう。

大容量のシューズクローゼット

元々押入れだったスペースを、シューズクローゼットへ作り替えた事例です。押入れの奥行きを活かしL字型に棚を設置することで収納量がUP。家族全員分の靴も楽々収まる大容量の収納となっています。引き戸は、他の和室に使用していたものを移設したのだそう。

このように最小限のリノベーションでも、生活様式と目的にあった使い方で収納スペースのポテンシャルを最大限に引き出すことができます。

収納スペースからワークスペースへ

和室と押入れだった空間の一部を、ワークスペースへとリノベーションした事例です。押入れの壁を取り払うだけで、こんなに開放的に。天井いっぱいに棚を設けたりパンチングボードを取り付けたりと壁面を有効活用することで、細々とした趣味のモノもスッキリ使いやすく収納できていますね。

 

こちらは、仕事部屋の代わりにクローゼットをワークスペース化した事例です。仕事に必要なデスクや棚、コンセント、スイッチなどが完備されています。

このワークスペースは引戸で仕切られており、戸を閉めればこの通りスッキリ。新たに部屋を増設しなくてもプライベートなスペースと仕事のスペースを使い分けられ、リモートワークや在宅ワークが増えた今の時代にマッチしていますね。

空間をつなげてウォークインクローゼットに

洋室のクローゼットと和室の押入れの壁を壊して一体化し、ウォークスルークローゼットとして活用している事例です。間取り図を見てわかるように、2つの部屋どちらからもアクセスできる造りとなっています。壁をひとつ取り壊すだけの簡単なリノベーションですが、通り抜けできるようになったことで生活動線が短くなり、使い勝手が格段に上がっています。

▶️before

▶️after

まとめ

暮らしが変われば収納の在り方も変わっていきます。ですから、今の暮らしに合わせて、収納もアップデートしていけると良いですね。今回紹介したような比較的施工が簡単なリノベーションでも、今の生活にフォーカスした使い方で暮らしはもっと快適になります。何のために使うのか、どのように使いたいかなど用途をしっかりと考えた空間作りで、暮らしをアップデートしましょう!

ライタープロフィール|はせがわ あかね

片づけクリエイター 
はせがわ あかね

北海道の整理収納アドバイザー/エキサイトブログプラチナブロガー
現役OTとして働きながら、整理収納に関するコラム執筆の他、子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信している。
1987年生まれ、北海道帯広在住、2児の母。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します。

【保有資格】
整理収納アドバイザー/親・子の片づけインストラクター1級/ルームスタイリスト1級/OT(作業療法士)

Instagram: https://www.instagram.com/kurashinohirameki/?hl=ja
ブログ : ~暮らしのヒラメキ~https://kurashinohirameki.exblog.jp/