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リノベ前に知っておきたい!こだわりの玄関リノベ事例と収納ワンポイント


この記事を書いたのは
はせがわ あかね|整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します


こんにちは!片づけクリエイターのはせがわあかねです。

『家の顔』と言われることもあるほど、玄関は家の第一印象を左右する大切な場所。ですが、同時に散らかりやすく生活感の出やすい場所でもあります。せっかくリノベーションをするのなら、機能面も見た目も両立したいですよね。そこで今回は、リノベーションする前に知っておきたいこだわりの玄関リノベ事例と収納のワンポイントを解説していきます。

スリムだけど自転車が置ける玄関

当初は玄関から縦に続く土間を作ろうと計画していたというこちらのケース。他の部屋との兼ね合いで、最終的に写真のような形に落ち着いたのだそう。スリムな形状の玄関ですが、自転車を置くスペースが確保されており、収納力のある使い勝手のよい玄関となっています。

「何を収納するか」を明確に

リノベーションでは、構造上取り壊しが難しかったり、こちらのケースのように他の部屋との関係で時には妥協が必要なこともあります。ただ、そういった場合でも「何を収納したいのか」がハッキリしていると、軸がブレず取捨選択をしやすくなります。「アウトドア用品を置きたい」、「ベビーカーを収納したい」、「ゴミの一時置き場が欲しい」……など、「ここは譲れない!」という条件や、何を収納したいのかをできるだけ具体的に考えておきましょう。

ディスプレイを楽しむ玄関

アーチ型の入り口にアクセントクロス、おしゃれな壁付けライトが印象的なシューズクロークのあるこちらのケース。「見せながら収納する」ことにこだわったショップライクで華やかな空間となっています。

「通気性」を考慮して

靴のように生活感の出やすいアイテムは、扉付きの棚などを利用して「隠す収納」にするのもひとつの手。ただ、その場合は湿気に注意が必要です。一方、こちらのケースのようなオープン収納は湿気がこもりにくく、大切な靴が傷むのを防ぐことができます。また、「見せる」ことを前提としたショップライクな空間を演出することで玄関をキレイに保とうとする心理が働き、整った状態をキープしやすいという効果も期待できます。

あえて靴を収納しない玄関

こちらのケースは、玄関と居室が繋がっているユニークな間取りとなっています。玄関自体は拡張せず隣り合う居室の一部を開口して土間兼シューズクロークとして使っています。玄関そのものはシンプルな印象ですが、土間空間を上手に利用することで大量の靴もスッキリと収まる大容量の収納が実現しています。

「固定観念」は捨てて

「靴は玄関に、洋服はクローゼットに収納するのが当たり前。」と、知らず知らずのうちに型にはまった考え方をしてしまいがちですが、そういった固定観念を外し自由な発想を楽しむこともリノベーションの醍醐味のひとつ。ただし、モノは使う場所の近くに収納することが暮らしやすい空間づくりの基本。基本は押さえつつ、頭を柔軟に使ってオリジナリティのある家づくりを楽しみましょう。

まとめ

玄関リノベにおける収納のポイントは、「収納するモノ」を明確にしておくこと、「通気性」を確保すること、基本は押さえつつ「固定観念」を捨てて自由な発想を楽しむことです。毎日使う場所だからこそ、こだわりをたくさん詰め込んで、長く愛せる家づくりができると良いですね。