この記事を書いたのは
はせがわ あかね|整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します
こんにちは!片づけクリエイターのはせがわあかねです。
壁付けが主流だった「お台所」時代から、配置や機能、デザインとバリエーションが増え続けているキッチン。しかし、自由度が高くなり選択肢が増えた分、何を選ぶべきかわからないといった声も。
そこで今回は、理想のキッチンを手に入れるためにチェックしておくべきポイントについて解説していきます。
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「理想のキッチン」について考えよう
キッチンは何をする場所かと質問されたら、正解は「料理をする場所」ですよね。では、あなたにとってキッチンはどんな場所ですか?と聞かれたら、何と答えますか?ある人にとっては、「落ち着く場所」かもしれないし、またある人にとっては「掃除が大変な場所」かもしれません。この質問に、正解はないのです。
全く同じキッチンでも、使い手が変われば使い心地も違って感じます。それは、人それぞれキッチンに求めることが異なるからです。理想のキッチンを手に入れるためには、まず自分の心の声に耳を傾けること。キッチンで、何をしたいのかが明確だと、より満足度の高いキッチンを作りあげることができます。
また、今使っているキッチンのどこが気に入っていて、何に不満があるのか。「なぜ」「どうして」と、自分の中で深掘りしていくと、自然と理想のキッチンが見えてきます。
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理想のキッチンを叶える3つのチェックポイント
収納、デザイン、機能……。正解のないキッチン作りは迷いと選択の連続です。
それぞれの要素をバラバラに考えているとなかなか意向がまとまらないので、以下の3つの項目に絞って考えていくと良いでしょう。
理想のキッチン:広さと配置
キッチンは、広ければ広いほど良いというわけではありません。誰が、いつ、どのような目的で使うのかによって、適切な形が変わります。
パン作りや蕎麦打ちが趣味であったり、家族で料理がしたいのなら、スペースにゆとりがあると便利です。また、毎朝のお弁当作りを楽にしたいのなら、設備をぎゅっとコンパクトにまとめることで動線が短くなり、作業の効率化を図ることができます。
上の写真は、小さなこどものいる家庭のリノベ事例です。開放的なアイランドキッチンにすることで、作業をしながらもこどもが遊ぶ様子を確認することができます。
また、こどもが「お手伝い」をする場合にも充分な広さがあるので並んで、あるいは対面して料理ができます。
こちらは、「お部屋も、設備も、シンプルに」をテーマに作られた事例です。
コンパクトなキッチンは、数歩動くだけで何にでも手が届くので、モノの出し入れがしやすいのが特徴です。
理想のキッチン:機能と収納
キッチンの機能や収納を考える時は、「あったら便利」 より、「ないと困る」ものを考えると失敗が少なくなります。収納に関しては、キッチンツールや食器、家電の数によって必要なスペースが変わってきます。現在の持ち物がどの程度あるのかをチェックしておくことも大切です。
また、収納の形には「オープン(見せる収納)」と「クローズド(隠す収納)」があります。隠す収納を採用した場合でも、引き出しにするのか開戸にするのかで使い勝手が変わります。
こちらは、マンションリノベでオーダーキッチンを採用した事例です。キッチン背面はスッキリとシンプルに、キャビネットの上を見せる収納として使っています。
逆に、こちらの事例は隠す収納を採用しています。吊り戸棚やダイニング側にも収納スペースを設けており、収納力抜群です。
理想のキッチン:コンセプトとデザイン
最後は、キッチンの見た目についてです。キッチンはお部屋の一部ですから、デザインにもこだわりたいですね。キッチンのデザインを決める前に、◯◯風や◯◯調といったコンセプトを決めておくと、考えがまとまりやすくなります。
こちらは、白をベースとしたカラーリングと、アンティーク感のある要素を散りばめた「カントリー調」のキッチンです。
コンセプトがあると、色選びの選択肢も狭まるためデザインを選びやすくなります。
こちらの事例では、カフェをイメージしてキッチン作りをしています。キッチンスペースの天井とキッチンサイドの色味を統一させることで、開放感がありつつもカフェのようなお店の雰囲気漂うキッチンとなっています。
まとめ
数えきれない選択肢の中から自分や家族にとってのベストを選び出すのは大変です。しかし、チェックするポイントを絞って、ひとつひとつ丁寧に向き合っていくと、あなたにとっての正解が見えてくるはずです。 お気に入りのキッチンで料理をする時間は、幸福そのもの。ぜひ、ご自分の生活スタイルに合ったキッチンを選んでくださいね。
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