日本の住宅の床に使われることの多いフローリングですが、張り方に種類があるのをご存じですか。使う木材だけでなく張り方にもこだわると、よりインテリアを楽しめます。
今回のテーマは、ヘリンボーン床。床材をV字の形に組み合わせていく張り方で、デザイン性が高く、高級感のある印象を与えるのが特徴です。ヘリンボーン床のオシャレな事例を7つご紹介します。
事例集ダウンロードはこちら
もくじ
事例1|キッチンの腰壁との組み合わせがオシャレ
ナチュラルな中にも高級感のある装いがオシャレな事例です。こちらのLDKは、梁が気になる部屋の形状ですが、ヘリンボーンを取り入れて印象的な空間に仕上げたことで、梁の存在感をやわらげています。
インテリアはウッドやグレー系の色味ですっきりとまとめており、ヘリンボーンの個性豊かな表情を一層感じられます。フローリングの色味と、キッチンの腰壁に採用したスモーキーなグリーンの相性もよく、互いの存在を引き立てていますね。小さめのラグを組み合わせたことで、ヘリンボーンの床を隠しすぎていないところもポイントです。
事例2|重厚感ただよう装いのリビング
海外の図書館をイメージした、アンティークな装いのリビングです。オークのヴィンテージ加工品を用いてヘリンボーン床をつくっています。落ち着きのあるダークブラウンが、重厚感のある印象を与えます。
壁面いっぱいの造作本棚も、床の色に合わせて塗装しています。圧迫感を与えがちな壁面収納も、白い壁や高い天井高、隣接するサンルームのおかげで広々とした印象に。ヴィンテージ感ただようテーブルやソファが置かれ、部屋全体に一体感を持たせたインテリアに仕上がっています。
事例3|フレンチヘリンボーンでシャープな印象に
ベーシックな色味でまとめた、すっきりとした印象のLDKの事例です。ホワイトやブラックの中にベージュの色味やグリーンが加わることで、ほっと一息つけるやわらかな雰囲気も感じられます。
こちらの床は、ヘリンボーンの中でも「フレンチヘリンボーン」という種類の張り方です。床材同士の接地面を斜めにカットしてつなぎ合わせており、直線的なデザインになります。シンプルなインテリアの中に、シャープでモダンな印象のフレンチヘリンボーン張りが目を引きます。
事例4|木の温もりを存分に感じられる、落ち着いた空間
築40年余りの木造戸建て住宅をリノベーションした事例です。2階に移動させたリビングの床に、木目の表情が感じられるヘリンボーン床を採用しています。白壁やアイアン、ウッドを基調としたインテリアの中に、オシャレな家具やグリーン、そしてヘリンボーンが際立ちます。
スポットライトやフロアスタンド、ペンダントライトによって、光の抑揚を楽しめる空間になっていることもポイントです。レトロな雰囲気も感じられる、落ち着いた空間に仕上がりました。
事例5|幅広のフローリング材で広がりを感じる空間に
こちらの事例は、広々としたLDKや玄関、洋室の床にヘリンボーンを取り入れており、家全体に統一感があります。幅が広めのフローリング材を使用していて、もともと広く設計されたLDKもさらに広がりが感じられる空間に。また、シンプルなインテリアでも、床をヘリンボーンにするとデザイン性が高まってアクセントになり、印象を大きく変えてくれます。
シャープな印象を与えるフレンチヘリンボーンですが、やさしい色合いの木材を使用しているため、やわらかな雰囲気です。床だけでなく壁や天井も明るい色味で揃えており、開放感があります。
事例6|さまざまな素材との調和を楽しむ
躯体現しの壁や天井と、ヘリンボーンを組み合わせた事例です。モノトーンをベースとした空間の中に、フローリング材の濃淡が際立っています。躯体現しは無機質でクールな印象を与えますが、木目の表情を楽しめるヘリンボーンのフローリングと組み合わせることで、ほどよく温かみを感じられる空間になります。
リビングの隣にはインナーテラスを設けており、床はタイル張りで仕上げています。タイルやコンクリートといったさまざまな素材と、ヘリンボーンの調和を楽しめる空間です。
事例7|天然木の温もりを贅沢に感じられる空間
床だけでなく、アクセントウォールにも天然木をたっぷりと取り入れた、ロッジのような大胆さと温かみのあるLDKの事例です。LDKのどこにいても木目の表情を楽しめる空間に仕上がりました。
もともと広く設計されたLDKですが、ヘリンボーンの床を採用したことでさらに奥行きを感じられるお部屋に。フローリングの張り方ひとつで、空間の見え方が変わります。ホワイトやグレー、ウッドを基調とした空間の中に、キッチンまでもが家具のようになじんでいますね。
まとめ
同じ木材を使用したとしても、フローリングの張り方によって印象は変わってきます。シンプルなお部屋も、ヘリンボーンを取り入れるとアクセントになって洗練された雰囲気になります。同じヘリンボーンでも、フローリング材の幅や色味などによって見え方が違ってくるのもポイントです。
デザイン性の高いヘリンボーン床を取り入れて、ひと味違う空間をつくってみてはいかがでしょうか。
writing:ハナミ
事例集ダウンロードはこちら