Column

オシャレな「和室・畳」のリフォーム・リノベーション事例をまとめてみました Part2

事例提供:フリーキーワークス

リフォーム・リノベーションでは、リビングに隣接した和室や畳の空間をLDKと一体的に洋室化することで、開放的なLDK空間を実現するという手法がよく用いられます。ただ、和室や畳の空間は貴重な休憩スペースになるほか、小さな子どもの遊び場としても適しており、上手く活用すれば生活の質を向上してくれる可能性があります。

そこで今回は、和室・畳を取り入れたオシャレなリフォーム・リノベーションの事例を5つ紹介していきます。

 

100社を超えるリフォーム・リノベ会社の事例をまとめました! リフォーム・リノベ会社の

事例集ダウンロード

リフォーム・リノベ会社の

紹介を希望する

事例1:モダンでありながら王道の和室スタイル

事例提供:MTデザイン

最初に紹介するのは、LDKに隣接してあった和室をそのまま生かしてリノベーションした事例です。

和室でありながらモダンな印象を受けるのは、半畳の縁なし畳(琉球畳)を使用しているから。色の異なる畳でグラデーションをつけることにより、伝統的な和室とは一味異なる、洋室と連続していても違和感のない和室となっています。

襖は、多くの人が想像するであろう和室テイストそのものですが、畳の違いによってモダンアレンジされているのです。「全体はモダンテイストにしたいけれど、和室は空間として残したい」と考えている人は、ぜひ参考にしてください。

事例2:モダンな広縁が特徴的なオシャレ和室

事例提供:フリーキーワークス

続いて紹介するのも、縁なし畳でモダンな印象を受ける和室の事例です。

この和室もLDKに隣接しているのですが、壁と天井の仕上げが隣接する洋室と揃えられており、1つ目の事例よりも、さらに洋室寄りのテイストになっています。照明もモダンなペンダントライトになっているため、和室でありながら洋室のような雰囲気を感じさせます。

最大の特徴は、和室の先に広がる広縁(ひろえん)的なインナーテラス。障子紙の貼られていないスケルトンの障子を開けると、タイル貼りの小さな空間が設けられているのです。旅館の客室でよく見かける広縁ですが、洋風に仕上げることで「大正モダンっぽさ」をプラスしてくれます。

事例3:洋室を特徴づけるほんのり和テイスト

事例提供:田中建設

先に紹介した2つの事例は、和室そのものを残した部屋でしたが、3つ目に紹介するのは、洋室に和テイストをプラスした面白い事例です。

写真にある開放的なLDKは、フローリングと石目調のタイルを基調とした、いわゆる「洋室」。天井にあしらわれた天然木と、間接照明がオシャレな空間を演出していますが、何よりも特徴的なのが隣の洋室や外との間の窓に設けられた障子です。一般的な洋室の作りでありながら、障子の存在感によって和室っぽさを感じさせる空間に仕上がっています。

モダンな和食料理店を彷彿とさせるオシャレ空間は、インテリアにさりげなく和を取り入れる好例として、リノベーションの参考になるでしょう。

事例4:開放的な小上がり和室スペース

事例提供:リボーンキューブ

4つ目に、昭和からの面影を色濃く残す、京町家をリノベーションした事例を紹介します。

1階の玄関やLDKから直結する階段を上った先に現れるのが、写真にある小上がりの和室スペースです。昔ながらの囲炉裏を中心として、琉球畳が敷かれた和室スペースは、1階から続く階段スペースと連続した開放的な作りが特徴。上部も、京町家らしさを感じさせる屋根まで空間が広がっており、梁に設置されたスポットライトが、空間を優しく照らします。

こうして見ると、家の中でありながらパブリックスペースのような雰囲気がありますね。京町家の伝統とモダンテイストを融合させた、唯一無二のオシャレ和室です。

事例5:収納力も確保した小上がり和室スペースの王道

事例提供:ニッケン建設

リフォーム・リノベーションで和室を設けるには、もともとあった和室を作り替える方法と、新たに小上がりの和室を整備するという方法があります。特に、後者に挙げた「小上がりの和室」を作りたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

最後に紹介するのは、そんな小上がり和室の王道とも言える事例です。LDKの一角に設けられた3畳ほどの小さな小上がり空間は、縁に腰掛けてソファ代わりに使うもよし、子どもの遊び場として使うもよし、ふとした休憩スペースとして使うもよし。何かと使い勝手のいい空間になっています。

小上がり和室は、下部に大きな収納を設けられるのも嬉しいポイントです。リビングは、メインの生活空間でありながら、空間をなるべく広く確保するため、十分に収納がないという家も多いはず。部屋の一角に小上がり和室を設ければ、不足しがちな収納スペースを確保することもできます。

限られた生活スペースを維持しつつ、収納力もアップしたいというときには、小上がり和室を検討するのもよいでしょう。

まとめ

今回は、和室や畳を取り入れたオシャレなリフォーム・リノベーションの事例を5つ紹介してきました。

和室と一口に言っても、伝統的な作りの和室だけでなく、洋室との調和によって大正モダンを感じるものや、小上がり和室までさまざまな形があります。「和室=古臭い」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、一般的な和室の概念にとらわれることなく、リノベーションで目指す住まいの姿に合わせて、どのような和室がいいのか検討してみるのもおすすめです。

日本の伝統である和室を上手く取り入れれば、さらに快適な住まいを実現できるかもしれません。