事例提供：M・DESIGN株式会社

ワンルームは、一般的に単身世帯を対象とした住まいで、ひと部屋のみの間取りです。キッチンと居室の仕切りもなく、同じ部屋で食事や睡眠をとります。

今回は、ワンルームのリノベーション事例を3つご紹介します。工夫によって空間や壁面を有効活用した事例や、広い部屋をあえてワンルームにリノベーションして2人で暮らしている事例が登場します。ワンルームのリノベーションの参考にしてみてください。

事例1｜本物の素材にこだわった、ヴィンテージ空間

最初にご紹介するのは、素材にこだわってリノベーションした事例です。40平方メートルに満たない面積のお部屋の中には、壁面収納や壁に沿って造作されたダイニングテーブルなど、空間を上手に使う工夫が詰め込まれています。

素材へのこだわり

事例提供：株式会社リボーンキューブ

海外の教会で100年以上使用されていたヴィンテージウッドのフローリングで、床を仕上げています。長年使い込まれた床材は、趣のある味わいを感じさせます。

キッチンや窓際はモルタル床で、エイジングによって味のある仕上がりに。コンパクトなオールステンレスのキッチンは、洗練された印象を与えます。

キッチンの腰壁や奥の壁面には、ゴツゴツとした荒々しい仕上がりのコンクリートブロック積みを採用。画像では分かりませんが、玄関から続く廊下の壁にもコンクリートブロックが使われています。

たっぷりしまえる壁面収納

事例提供：株式会社リボーンキューブ

床から天井まで余すところなく活用した壁面収納があり、たっぷりの書籍を収納できます。壁を上手に活用することで、限られた空間となるワンルームでも大容量の収納を確保することが可能です。棚の一部はデスクになっており、ワークスペースとしても使えます。

間取り図

事例提供：株式会社リボーンキューブ

事例2｜ご夫婦で暮らす開放的なワンルーム

次にご紹介するのは、ご夫婦2人で暮らすワンルームの事例です。多機能なキッチンやくつろげるハンモックなど、こだわりが詰まった広々ワンルームの事例を見ていきましょう。

仕切りがほとんどない、オープンな空間

事例提供：M・DESIGN株式会社

部屋を仕切るのは、ベッド周辺のカーテンと水まわりのドアのみという、ほぼオープンな空間にリノベーションしています。

キッチンはカウンターを広くとっており、ダイニングテーブルも兼ね備えています。カウンター横には棚が設けられていて、お皿を収納する食器棚としての役割もあります。調理、配膳、食事、片付けまでをコンパクトなスペースで完了できるため、動線が良いのも魅力です。

洋服はオープン収納にしています。ご夫婦の洋服がすっきりと収まっていますね。洋服の下には箱を並べており、簡単な仕切りにもなっています。

リビングには、大人もすっぽり入る大きさのハンモックを設置して、くつろげるスペースも確保。窓の外を眺めたり読書をしたりしながら、のんびりとリラックスタイムを過ごせそうです。

壁際には、2人で並んで使える勉強スペースも設けています。どこにいてもお互いの気配を感じながら過ごせる、開放的なワンルームとなっています。

広々とした土間

事例提供：M・DESIGN株式会社

玄関には広々とした土間を設けており、自転車やアウトドア用品も収納できます。DIYなどをするスペースとしても使えるほどの広さです。壁には棚板を設置しており、たくさんの靴も飾るように収納できます。

事例3｜収納力アップの工夫が詰まったワンルーム

最後にご紹介するのは、2DKからワンルームにリノベーションした事例です。ホワイトやグレー、木材をベースとした、温かみのあるオシャレな空間に仕上がっています。

収納力アップの工夫

事例提供：株式会社CocoReno

約63平方メートルの空間には、本や雑貨が収まるように収納力を上げる工夫が施されています。まず、画像のようにロフトを設け、その下に収納を確保。ロフトの隣にある小上がりの下も収納できるようになっており、壁面には雑貨を飾れる棚板も設置しています。このように、お部屋の至るところに、空間を上手に活用した収納や棚がつくられています。

画像では分かりませんが、玄関ホールや廊下の壁面には、床から天井までの棚板を設置。たっぷりの収納があれば、お部屋もすっきりと片付けられますね。

お店のようにオシャレなアイランドキッチン

事例提供：株式会社CocoReno

もともとはロフトの位置にあった独立キッチンを、お部屋のほぼ中心まで大胆に移動させてアイランド型に。キッチンのまわりは2段のカウンターで囲み、お店のようにオシャレな空間にリノベーションしています。集まった家族や友人とキッチンを囲み、会話しながら調理するスタイルも楽しめます。

間取り図

事例提供：株式会社CocoReno

まとめ

限られたスペースのワンルームも、壁面を上手に活用するなどの工夫をすることで、広さを確保できます。ロフトや小上がりを取り入れると、下を収納スペースにもできて空間を有効活用できます。

広いワンルームなら、カーテンなどの仕切りを活用して2人暮らしの住まいにすることも可能です。壁をなくすことで採光しやすく、開放的な空間を実現できます。

壁や床などの内装や、水まわりに使う素材を好みに合わせて選べるのもリノベーションの魅力です。今回ご紹介した3つの事例も参考に、ワンルームのリノベーションで住まいを快適にしてみてはいかがでしょうか。

writing：ハナミ