室内で猫を飼う場合、運動不足やトイレの臭いなど、気になる点も多いのではないでしょうか。暮らしに合わせて住まいを変えられるリノベーションなら、猫と人が快適に暮らせる住まいをつくることも可能です。
今回は、猫と暮らす住まいのリノベーション事例を3つご紹介します。キャットウォークや猫トンネルをつくった事例や、猫の安全性や快適性に配慮された事例を見ていきましょう。
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事例1|猫も人も安心して過ごせる、風通しの良い住まい
子どもの成長をきっかけに、住んでいたマンションをリノベーションした事例です。リビングや子ども部屋、寝室などに室内窓を設けており、明るさと風通しを確保しています。猫を含めた家族全員がくつろげる、心地良い空間をつくった事例をご紹介します。
リビングには造作のキャットウォーク
家族が集まるリビングには、扉付き収納やテレビボード、キャットウォークを一体化させた造作収納を設置しています。キャットウォークは、室内で過ごす猫の運動不足解消やストレス解消に役立ちます。オーダーメイドなら、猫の大きさに合ったキャットウォークにすることも可能です。
キャットウォークをつくる際は、猫にとって使いやすい高さや配置にすることや、足場の強度にも注意が必要です。大工がつくるキャットウォークなら、安心して猫を遊ばせることができるのではないでしょうか。
猫のトイレ置き場は廊下に
廊下には、猫のトイレ置き場を設置しています。廊下と子ども部屋との間に室内窓を設けて明るさを確保し、圧迫感を減らす工夫もされています。
猫はきれい好きなため、食事や睡眠の場所とトイレはできるだけ離すのが良いのだそう。落ち着いてトイレできる空間があれば、猫も安心して過ごせそうですね。
間取り図
事例2|猫のための工夫が詰まった、自然素材リノベ
無垢フローリングや漆喰などの自然素材を取り入れた、マンションリノベーション事例です。ホワイトやウッドをベースとした明るい印象のお部屋には、至るところに猫のための工夫が施されています。
猫のトイレは洗面化粧台の下に2台設置。トイレを設置した奥の壁にはエコカラットを採用しており、気になる臭いも軽減する効果が期待できます。
壁面にはキャットウォーク
壁を取り払い、18.8帖の広々とした空間に変身したリビングの壁面には、集成材でつくられたキャットウォークを設けています。よく見ると、棚板は角のない丸い仕上がりになっています。棚受けなしで壁に設置されているところもポイントです。
棚だけでなく、猫が入って遊べる箱も設置。穴からひょっこり顔をのぞかせる様子も見られて、人も猫も楽しめそうですね。
小さなトンネルで猫の通路も確保
扉を開けなくても猫が通り抜けられるように、壁には猫専用の小さなトンネルをつくっています。自由に家の中を行き来できると、猫も快適におうち時間を過ごせそうです。トンネルの周囲は15mmほどのタイルで装飾し、トンネルの中は漆喰で仕上げています。
間取り図
事例3|猫の安全や快適さに配慮された戸建てリノベ
築45年の2階建ての戸建て住宅をフルリノベーションした事例です。2階につくったLDKは、ホワイトや淡いグレーで内装を仕上げて明るい印象に。梁や柱もホワイトに塗装して統一しています。
ステンレスでスタイリッシュに仕上げたキッチンは、壁や天井で囲って独立させています。猫の安全や快適さに配慮されたリノベーション事例を見ていきましょう。
独立キッチンで猫の安全に配慮
包丁や火などの危険なものがたくさんあるキッチンは、猫が入ってくるのを防ぎたい場所のひとつです。こちらの事例では、キッチンは壁や天井、扉で囲われた空間に独立させています。扉を閉めきっていたとしても、大きな室内窓のおかげで人も猫もお互いの存在を確認できますね。
キッチンの天井のさらに上にのぼれるように、はしごが設置されています。キッチンの上や梁は、猫の遊び場として活躍しそうです。
猫専用トンネルで自由に行き来できる
洗面台の下には、猫専用の小さなアーチ状のトンネルが設けられています。壁に穴を開ける作業も、リノベーションでプロにおまかせできると安心でしょう。
まとめ
キャットウォークや猫専用トンネルなど、猫が快適に暮らせる工夫が施されたリノベーション事例をご紹介しました。家の中に遊び場や猫が通れる場所をつくってあげると、運動不足解消に役立ちます。
室内窓を取り入れることで、人と猫がお互いの存在を確認しやすくなります。風通しや採光も確保でき、インテリアのアクセントになるなどいろいろなメリットを得られるのが室内窓の魅力です。
今回ご紹介した事例も参考に、猫と快適に暮らせる住まいにリノベーションしてみてはいかがでしょうか。
writing:ハナミ
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