事例提供：株式会社リアルキューブ

木や珪藻土などの自然素材を取り入れた家は、自然がもたらす温かみを感じられるだけでなく、小さな子どもやアレルギー体質の人にも、優しい住まいを実現できるのが魅力です。

今回は数あるリノベーション事例の中から、自然素材を上手に取り入れた住まいを3件、丸ごと紹介していきます。

事例1：タモ材の色合いと木目が美しい家

事例提供：M・DESIGN株式会社

最初に紹介するのは、ナチュラルな色合いの無垢材を全面に使用した、木の温もりを存分に感じられるこちらの家です。フローリングに使用しているのはタモ材の無垢フローリング。タモ材はナチュラルで白く淡い色合いとハッキリとした木目が特徴の木材なので、部屋が明るく開放的な印象に仕上がっていますね。

事例提供：M・DESIGN株式会社

もともとは3DKで、ベランダ側に2つの個室が並んでいる間取りでしたが、リノベーションで2LDKに変更し、リビングダイニングからも外が見える作りになりました。タモ材ならではの明るいナチュラルテイストに加え、ベランダ側から差し込む日差しによって、生活空間全体が明るい印象に生まれ変わっています。

事例提供：M・DESIGN株式会社

ドアやダイニングテーブルの天板にもフローリングと同じタモ材を用いており、画像を見るだけでも木の香りが感じられるような、自然素材に囲まれた部屋です。リビングに大きな収納が設けられており、リビングによくある収納不足問題とは無縁。余計なモノや家具を配置する必要がなく、開放的でシンプルな空間を実現しています。

事例提供：M・DESIGN株式会社

白とナチュラルな木の色合いで統一された空間には、観葉植物のグリーンがよく映えます。そのような中でブルーのクッションがいい差し色になっていますね。

事例2：天然木を至るところに散りばめた80m2の開放的な空間

事例提供：株式会社リアルキューブ

2つ目に紹介するのは、床面にあしらわれたヘリンボーンの無垢フローリングが特徴的なこちらの部屋です。全体で約80m2とゆとりある間取りであるため、LDKも広く開放的な空間に仕上がっています。

床だけでなく、リビングスペースの壁にも木材を取り入れて、ベランダから眼下に広がる緑豊かな中庭の風景と合わさって、自然の息吹を存分に感じられる生活空間です。

事例提供：株式会社リアルキューブ

木を取り入れるといっても、どの種類の木材にするのか、どういった張り方をするのかによって印象は全く異なります。フローリング・壁ともに少し色合いが濃いめのものを使用することで、白い壁とのコントラストが際立ち、部屋全体が締まった印象を与えてくれています。そこに北欧風の柄を使用したアイテムを組み合わせれば、センスあふれるオシャレな居住空間の出来上がりです。

事例提供：株式会社リアルキューブ

LDK以外の居住空間にも天然木を大量に取り入れているのが、こちらの部屋の大きな特徴。たとえば洗面台は、正面にかけられた造作の大型鏡のフレームにも天然木を使用しています。目に見える面積はわずかですが、こうした小さなこだわりが空間の質を大きく上げるのです。

鏡のフレームに使った木材が濃いめの色合いであるのに対し、洗面台の木材はナチュラルで淡い色合い。使う箇所に合わせて異なる木材をチョイスして、上手く組み合わせてみるのも面白いかもしれません。

事例3：ミモザの落ち着いた色合いが渋カッコいい家

事例提供：株式会社空間社

最後に紹介するのは、「渋カッコよく暮らす」をテーマにリノベーションしたというこちらの部屋です。濃いめの色合いが目を引く無垢フローリングには、アカシア（ミモザ）材を使用しています。直線的な木目と渦巻き状の木目が特徴的なミモザ材は、ダークカラーでワイルドな印象の無垢材。

全面にミモザ材を採用することで、ヴィンテージな雑貨によく合う落ち着いた空間に仕上がっています。

事例提供：株式会社空間社

もともとあったコンクリートブロック壁をそのまま生かし、ダークブラウンの無垢フローリングと見事にマッチさせています。同じくダークブラウンの木目が美しい引き戸や、スモーキーなブルーグリーンの造作棚との相性もバッチリですね。この家を訪れた人は、廊下の先に広がるオシャレ空間に思わずワクワクしてしまうことでしょう。

事例提供：株式会社空間社

自然素材といえば珪藻土も外せません。トイレや洗面室は、オーナー夫妻自らDIYで珪藻土やカラー塗装を実施しました。

珪藻土は表面にたくさんの穴が開いており、調湿機能、匂い・化学物質の吸着機能が期待できる自然素材。トイレなどの水回りにもってこいの素材といえるでしょう。

まとめ

今回は、自然素材を上手に取り入れたリノベ事例を3件丸ごと紹介してきました。自然素材は、人工材には出せない温もりや明るさをプラスしてくれることに加え、化学物質によるアレルギーなどを起こしにくいので、暮らす人の身体にも優しい素材といえます。

チョイスする素材によってコストが多少アップするかもしれませんが、長く快適に暮らせる住まいづくりを実現するため、自然素材を取り入れたリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。