こんにちは。オシャレなリノベアイテムをこよなく愛する、編集部の福士です。
今回のピックアップアイテムは、プロが使用するオシャレ建材サイト「HAGS」から、ハンドルが蛇口の先端についている立水栓。洗面まわりの水濡れを防ぐことができます。
そんな立水栓「SYATORA」のこだわりをカクダイ・柴本さんに伺いました。
レバー下びちゃびちゃ問題からの新発想!レバーの位置を…?
これまで、グースネック水栓のレバーというのは、写真1枚目のように根本についているのが一般的でした。
この場合、蛇口を閉める際に手から水がしたたり落ちて、お手入れが頻回になることがあるそうです。
ユーザーの声の中にも「水回りのデザインにこだわって特注した手洗い場なのに、洗い場付近が水浸しになってしまう」というものがあり、それがこのSYATORA開発のきっかけになったということです。
グースネックというオシャレさはそのままに、ハンドルが蛇口の先端についているので洗面まわりの水濡れを防ぐことができます。
開発当時、ハンドルは「水栓の根元」というのが常識でした。
構造や性能を知っていれば知っているほど、基本的なことに疑問を抱くのは難しいものですが、ユーザーの視点に立ち根本から向き合うことで、このアイデアが生まれるに至ったそうです。
手の挿入感まで計算された鶴の首ようなパイプ
使い手の目線に立って作られたポイントは、ハンドルだけではありません。
綺麗な曲線を描くパイプは、鶴の首のような形をしています。
その理由は、手洗いを中心に考えられた水栓のためできる限りコンパクトに、かつ使い勝手の良い形に設計したためだといいます。
手を入れてみると、ボウルと水栓の間のちょうど良い所に入っているような感覚。ハンドル操作もスムーズに行うことができます。
和にも洋にも馴染む「美しさ」
機能面でのこだわりと並行して、デザインの美しさをそのまま継承しています。
この事例ではSYATORAを和陶器の洗面ボウルに合わせていますが、一般的な白やメタリック感の強いステンレスなど、タイプの異なる洗面ボウルにもマッチするように、装飾のないシンプルな形にデザインされています。
ユーザーの声の「水回りのデザインにこだわって特注した手洗い場~」とあるように、水回りにこだわりたいという思いは多くの人が持っているもの。
一方で、毎日のお手入れを考えると機能性も重要。SYATORAはそういう一つ一つを丁寧に拾って、形にしていったというわけです。
人気ある既存の製品に「あえて」手を加える
「SYATORA」は、今回紹介したアイテムの他に幾つものラインナップが揃う人気シリーズです。
既存商品のハンドルは、すべて水栓の根元についていました。
SYATORAの特徴でもある曲線の美しさを残したまま、ハンドルがそこに馴染む仕上がりになりました。
ユーザーの目線に立つことで見えてきたもの
カクダイさんは今回のアイテムの他に幾つも、ユーザーの声を反映した商品を製造しています。
その一例が、他の記事で紹介している「子供でも手が届くオーバーカウンター型洗面ボウル」や、「洗面上でしか水漏れしないグースネック」です。
他のメーカーが製品化していなくても、使う人の目線でものづくりをする。それこそがカクダイさんが消費者に愛される秘訣なのかもしれません。