Column

土間はモルタル仕上げで滑らかに&注意点をチェック

土間はモルタル仕上げで滑らかに&注意点をチェック

土間コンクリートは、その耐久性の高さと手入れのしやすさから、土間の床として使用される事例が多く見られます。また、熱伝導性の高いコンクリートを土間に使うと、夏場でもひんやりとしており、冷気の節約や熱中症対策にもなります。経年劣化によるちょっとしたひび割れも、補修材を用いて簡単に直すことができるので、メンテナンスしやすいといった特徴もあります。

シンプルでありながらモダンな雰囲気を作り出せる土間コンクリートですが、土間に使用する場合は、床表面をモルタルで仕上げるのが一般的です。ここではコンクリートとモルタルの違いから、土間床をモルタルにした場合のメリット・デメリットついてご紹介します。

▼土間についてもっと詳しく知りたいならコチラもチェック
完全版|土間リノベーション・リフォームのガイド〜種類・費用・事例まとめ〜

完全版|土間リノベーション
100社を超えるリフォーム・リノベ会社の事例をまとめました! リフォーム・リノベ会社の

事例集ダウンロード

リフォーム・リノベ会社の

紹介を希望する

コンクリートとモルタルの違いとは?

コンクリート打ちっ放し壁や、シルバーに輝く配管が露出した天井など、シンプルでも力強いインダストリアルな要素をお部屋に取り入れるご家庭が増えてきています。このような傾向とともに、最近では新たな空間として土間が再認識され始め、リフォームの際には土間の設置を検討する事例も多く見られるようになりました。

土間は屋内であっても土足で過ごすことが多いため、床には一般的にコンクリート構造が採用されます。ただ、コンクリート打ちっ放しの場合は、表面がどうしても粗くなります。天井や壁では、その粗っぽさを取り入れたデザインも人気ですが、床面の場合はお掃除やお手入れしやすいようにモルタルで仕上げるのが一般的です。

一見同じように見えるコンクリートとモルタルですが、含有原料の違いからその性質は別個のものです。一般社団法人セメント協会によると、コンクリートとモルタルの違いは次のとおりです。

 ●コンクリート・・・セメント、水、細骨材(砂)、粗骨材(砂利)
 ●モルタル・・・・・セメント、水、細骨材(砂)

参考:コンクリートとは

コンクリートほどの強度は出せないモルタルですが、目が細かいことから表面を滑らかにするための表面処理や、レンガとレンガの接着剤などにも使用されます。土間を設置する場合も、コンクリートを打設後にモルタルで仕上げることで床表面が滑らかになり、お掃除やお手入れがしやすくなります。

土間床をモルタルにするメリット・デメリット

土間はモルタル仕上げで滑らかに&注意点をチェック

土間を仕上げる際に、床をモルタル塗りのままにするか、タイル貼りにするかで悩まれることも多いと考えられます。特に屋内に設置する土間の場合は、外部環境に晒されることがないため、モルタル塗り及びタイル貼りの両方のケースがあります。一方、外構部に接する玄関土間では、玄関と合わせてタイル貼りにするケースが多いようです。

土間床をモルタル塗りにするメリットは、タイル貼りよりも安価であることや、近年のインダストリアル系の流行りによりカッコよく見られることなどが挙げられます。また、ちょっとしたひび割れであれば、モルタルスプレーなどにより対処することが可能です。一方、モルタルのデメリットとしては、ひび割れしやすいことや、人によってはチープに感じてしまうことなどが挙げられます。

ただし、ちょっとしたひび割れについても、人によって捉え方は様々であり、「安っぽい」と捉える方もいれば「味わいがある」との見方もあるため、どちらが良いか悪いかの判断は一概には言えません。どちらを選べばいいのか迷った際には、ショールームやモデルルームを利用して多くの事例に接してみるのがいいでしょう。

土間床をモルタルにする場合の施工上の留意点

土間はモルタル仕上げで滑らかに&注意点をチェック

施工しやすい上に費用もタイル貼りに比較して安価なモルタル床ですが、滑らかな床表面加工が可能な反面、「滑りやすさ」には気を付けたいところです。特にお子さんやお年寄りのいらっしゃるご家庭では、滑りやすい床では危険が伴います。固いモルタルの上に転倒でもしたらそれこそ一大事です。

モルタル床は、塗り方を調整することにより床表面に適度に凹凸をつけることで、ある程度滑りにくくすることが可能です。ただ、どうしても転倒が心配な場合は、モルタルに石や砂利を混ぜて塗り、モルタルが固まる直前に洗い流す「洗い出し」という施工方法もあります。この方法ですと、床表面に様々な石の模様が描かれて高級感を演出することができることに加え、転倒防止の役割も果たします。

あるいは、モルタルが固まる前に床表面を型押しする「スタンプコンクリート」という施工方法もあります。いずれも床表面に凹凸を加えることで、床面に美しいデザインを表現できるだけでなく、滑りにくくすることで転倒を未然に防ぐことができます。

まとめ

モルタルはセメントと水、砂からできており、床表面を滑らかにする役割あるので土間床の仕上げに多く採用されています。強度のあるコンクリートを土台に、モルタルで仕上げることで、お手入れもしやすくスタイリッシュな空間が実現されますね。

▼土間についてもっと詳しく!
完全版|土間リノベーション・リフォームのガイド〜種類・費用・事例まとめ〜

完全版|土間リノベーション
100社を超えるリフォーム・リノベ会社の事例をまとめました! リフォーム・リノベ会社の

事例集ダウンロード

リフォーム・リノベ会社の

紹介を希望する