在宅で仕事をされる方や読書や執筆を趣味としている方にとって、自分の書斎を持つことは憧れのひとつです。しかし「書斎には興味があるものの、部屋が狭いので作るのが難しい」という方もいらっしゃいます。
しかし、2畳のスペースがあれば書斎を作ることは可能です。そこで今回は2畳のスペースで書斎を作る際のポイントを紹介します。書斎に興味のある方は必読です。
2畳はどのくらいの広さ?
間取り図で決められている1畳の広さは1.62m2 です。この数字は「公正競争規約施行規則」によって定められています。2畳の場合の広さは、1.62×2=3.24m2です。
ほかの部屋と比較した場合、トイレの平均的な広さが1.3~1.6m2 、浴室のシステムバスの広さが2.47~4.12m2 となっています。つまり浴室の広さほどの広さがあれば、書斎の設置が可能なのです。
(参考:LIFULL HOME'S 「間取り図に書いてある1畳ってどのくらいの広さなの?」)
(参考: LIXIL 「トイレの最適な広さはどのくらい?寸法を決める際のポイント」)
(参考:イツキノブログ 「お風呂・浴室のサイズ」)
書斎のタイプを決めておく
2畳のおおよその寸法を把握したあとは、書斎のタイプを決めておきましょう。書斎は、大きくわけてクローズ型とオープン型の2種類があります。それぞれにメリットがあるので、どちらのタイプにするのかあらかじめ決めておきましょう。
クローズ型の書斎
書斎と聞くと、多くの方はクローズ型の書斎のイメージを浮かべるのではないでしょうか。小さな個室に机や本棚を設置すれば、すぐに書斎として利用できます。
クローズ型の書斎のメリットは、プライバシーを保てることです。だれにも邪魔されることがないので、読書や執筆などに集中できます。また、仕事で書斎を使用する場合は、機密書類や重要書類を管理できるので便利です。
オープン型の書斎
独立した書斎を作るスペースはないものの、読書や執筆に集中できるスペースが必要な方にはオープン型の書斎がおすすめです。
ダイニングテーブルを書斎の代わりとして使用される方がおられますが、食事の前になると一度片付けなければならないので不便に感じることもあります。
オープン型の書斎があれば、読書や執筆がいつでも可能です。加えて、大切な書類をしまっておけるので部屋が散らかることがありません。
ただし、オープン型の書斎を作るときには設置場所に注意しましょう。リビングに設置すると家事の合間でも作業ができるので便利ですが、テレビの音で気が散らされることもあります。また、寝室の脇に設置すると作業時間が限られてしまうでしょう。家族の生活ペースを乱さないような場所に書斎スペースを作るのがおすすめです。
書斎に必要なものをチェックしておく
書斎スペースが決まったなら、次に書斎に必要なものを用意します。
机
書斎には机が必要です。理想の机のサイズは、書斎の利用目的によって異なるでしょう。机のサイズの設置できるデバイスは以下のとおりです。
(参考: Bauhutte「【書斎の机】自分の書斎に合う机の選び方まとめ」)
ノートパソコンを使用する、または読書がメインになる方はコンパクトな80~100cmでも十分でしょう。一方で、資料を広げたりしながらノートパソコンを使用される方の場合は100cm以上のスペースが必要です。
本棚
機能的な書斎にするためにも本棚は用意しましょう。理想の本棚のサイズは収納する本の量や大きさによって異なります。
マンガや文庫本がメインの方は、浅型の本棚がおすすめです。さまざまな大きな本を所有している方は、上部は浅型、下部は深型の奥行きが異なる本棚が便利でしょう。本棚を設置するスペースが限られている方は、回転式の本棚が便利です。
書斎の設置を検討されている方の中には「自分は本を読まないので必要ない」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、本棚があれば、本のほかにもプリンターや文房具、レターケースや小物などを収納できます。そのため、可能ならば本棚の設置をおすすめします。
コンセントの位置を確認しておく
書斎を作るときには、机の付近にコンセントがあるのか確認しておきましょう。コンセントが近くにないと、照明やパソコンの使用が難しくなり使用頻度が減る可能性があります。
2畳の書斎のおすすめレイアウト
最後に2畳の書斎のおすすめレイアウトを紹介します。レイアウトを考えるときの参考にしてください。
机の上に本棚を設置するレイアウト
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シンプルな机の上部に3段の本棚を設置しています。本棚の下部にはライトが付いているので、ストレスなく読書や細かい作業ができるでしょう。足元にはコンセントが付いているので、パソコンを使用した作業も可能です。
横長の机を設置するレイアウト
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2畳ほどのスペースにデスクトップを設置しています。机は横長になっており、思い出の写真やスタンドライトを設置しています。上部には本棚、足元には書類の収納スペースがあるのでスッキリしています。
和室に書斎を作るレイアウト
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畳の部屋に書斎を設置した場合の例です。本棚はないものの、机の下に収納スペースがあるので書類も簡単に整理できるでしょう。畳の部屋の場合は、イスの設置が不要です。座り心地をよくするために、座布団を敷くのもよいでしょう。
まとめ
今回の記事では以下のポイントについてまとめました。
・2畳でも書斎を作ることは可能
・書斎にはクローズ型とオープン型がある
・部屋の大きさや書斎の用途に合わせて机や本棚を選ぶ
自分だけの快適なスペースを確保するためにも、書斎作りに挑戦してみましょう。