内壁のリフォームとして代表的なものが、壁紙の張り替えです。ただ、壁紙の張替は手間と費用が掛かります。また、ピンポイントで直したいときは、かえって不便です。
そこで、簡単なリフォームなら、ペンキを用いて塗装するという方法があります。この記事では、壁紙を剥がす必要もない、塗装リフォームについて紹介していきます。
ペンキの特性。塗料とどこが違うの?<h2>
塗装というと塗料を思い浮かべる人が多いと思います。また、ペンキ=塗料と理解されている方もおられるでしょう。しかし、ペンキと塗料は別物です。
塗料は耐候性に優れています。屋外で、雨風や紫外線にさらされても劣化しにくく、剥がれにくいのです。塗料には外壁を保護する役割があります。しかし、コストが高くつきます。これに対してペンキは、塗料に比べ耐候性は落ちます。また、従来は塗料に比べ乾きにくいとされてきました。
しかし、コストが安いく、施行が塗料に比べ手軽にできます。また、近年、乾きやすいペンキが主流になりつつあります。室内に塗装する場合は、屋外に比べて劣化しにくいので、コストが安く、作業に取り掛かりやすいペンキを用いた方が合理的でしょう。
ペンキを用いた塗装リフォームのメリット
壁紙を剥がし、貼りかえる内装リフォームに比べ、壁紙の上から塗装するリフォームには様々なメリットがあります。
選べるカラーが豊富
壁紙にも様々な色や柄がありまが、ペンキのカラーバリエーションは、何百色とあります。色を塗り分けたり、ツートーンカラーにすることでバリエーションはさらに増えます。希望に沿った色が見つけやすいでしょう。
柔軟な修復が可能
壁紙を貼りかえるリフォームの場合、原則、全面を貼りかえることになります。確かに、一部分だけの貼り変えも出来なくもありません。しかし、壁紙は一度貼って使用すると日焼け等が生じ変色します。そこに新しい壁紙を部分的に貼った場合、見た目の相違が生じます。
この点、塗装ならば、色の調整ができますので、日に焼けた壁の色彩を出すことも可能です。壁の一部分であっても自然な仕上がりに修復できます。
また、壁紙を用いたリフォーム場合、一度選んだら、その壁紙のデザインをそのまま使うことになります。この点、ペンキを用いた塗装リフォームでは、その場で色の調合を行うことでデザインを変えることが可能です。家主が望むデザインを追及することができ、自分だけのオリジナリティあふれる壁面を作ることができます。
ペンキ塗装のデメリット
壁紙交換に比べ、ペンキ塗装は柔軟なリフォームが可能ですが、デメリットも存在します。
まず、ペンキ塗装はその性質上、臭いが数日間残ります。ですから、作業中は換気が必須です。
また、最近のペンキは、乾く時間が以前と比べ短縮されたとはいえ、それでも塗装後24時間は触らないでください。
ペンキの剥がれや、乾ききっていないペンキが衣服に付着するおそれがあります。
そして、塗装できる壁紙の種類は、ビニールクロスに限られます。それ以外の材質の壁紙では塗装リフォームはできませんので注意してください。
ペンキ塗装を綺麗に行うコツ
ペンキを用いた塗装リフォームは、難しい技術ではありません。それでも、押さえておくべきポイントを把握しておくと、経験のない個人でも、より綺麗に行うことができます。以下、綺麗に行うコツを紹介していきます。
まず、壁紙の破れた箇所は修復しておきましょう。また、汚れも落としておきましょう。汚れていると、ペンキが上手く乗らない場合があります。。
次に、周囲を養生します。新聞紙、ビニールシートやマスキングテープでできます。周囲に不要な汚れをつけないためです。
さらに、汚れがひどいときは下地塗りをして汚れを隠してしまいましょう。そのうえで、上塗りを2回行うとよいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ペンキを用いた塗装リフォームも、この記事を読んだ後なら「なんだ、意外と簡単じゃないか」と感じていただけたと思います。是非とも挑戦してみてください。