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リノベーションで土間人気が止まらない!間取り図Before/Afterでトレンドチェック

リノベーションで土間人気が止まらない!間取り図Before/Afterでトレンドチェック

最近の新築や住宅リノベーション(リフォーム)では、利便性の高い収納スペースとして土間が見直されつつあります。多目的に使える土間は、フレキシブルな空間としてリノベーション(リフォーム)でも人気がありますが、迷うのがその空間の取り方です。

土間では土足が一般的であるため、外界に通じる玄関部分に設置する場合が多いのですが、中にはリビングに設置するパターンもあります。また、広さも傘や靴置きなどのちょっとした空間から、自転車などを収納できる比較的大きなものまで様々です。

そこでこの記事では、土間の事例を3事例取り上げ、具体的な土間の間取りについてご紹介します。
 

事例1:玄関横に土間を設置する

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屋内でも土足で歩ける土間は、玄関に隣接して設置することが一般的です。写真の事例では玄関から入った右側に土間を設置しています。ビフォー&アフターの間取りを見ると、土間を設置したのは和室の床の間だった場所でした。

リノベーションでは、マンションの部屋全体をライフスタイルにあわせて再設計します。「ベッドルームは寝るだけなのでそれほどの広さはいらない、その分を土間として広げたい」と考えることができれば、この事例のような再設計が可能になります。

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広げた土間には壁に合わせる形で収納棚を設置することが可能になります。棚板には和風に杉材もいいのですが、美しい木目と滑らかな肌触りのあるマンゴーウッドなども人気です。床はコンクリートにモルタル仕上げと、掃除や手入れがしやすいような造りにしているのも魅力的です。

この事例での土間の広さはおよそ1畳から1.5畳のようです。このくらいのスペースがあれば、十分に利便性やデザイン性の高い土間スペースを設置できることが分かります。

事例2:土間をリビングに設置する

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リビングに隣接して土間を設けることも可能です。庭やバルコニーに通じる掃き出し窓とリビングの間に土間を設けることで、簡単な収納のほか多目的に使える空間が出来上がります。

玄関土間などの床材にはコスト面や掃除やお手入れが面から、コンクリートやモルタルが使われることが多いのですが、リビングに接する土間ならばタイル張りやビニル床タイルもおすすめです。タイルはコンクリートやモルタルと比較してコストがかかるものも多くありますが、耐久性に優れるのが特徴です。ビニル床はコストメリットがありますので、目的や叶えたいデザインに合わせて選ぶと良いでしょう。

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また、リビング全体を土間にすることもできます。
例えば、写真のリビングの床はコンクリートに模した「ストラダーレ」という磁器質タイルできており、自然で素朴な空間を作り上げることができます。磁器質タイルであればお手入れやお掃除もしやすい上に、熱伝導も高いので、熱い夏場でも比較的涼しく過ごせる空間に仕上げることができます。

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夏場は涼しい代わりに冬場はどうしても冷えやすくなるという側面もあります。特にコンクリート床は熱の伝導率が高いため、寒さに対する対策が別途必要になるでしょう。

事例3:アウトドアフィールドのような土間も!

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土間に収納する物が明確であれば写真のような隠れ家的雰囲気のある土間をレイアウトすることも可能です。自転車がおけるスペースに加え、左側の壁には有孔ボードが設けられ、自分好みの場所にフックをかけることでディスプレイ収納が可能なスタイルになっています。

ビフォー&アフターを見ると、リノベーション(リフォーム)前はもともと部屋3つ分が壁によって仕切られていた間取りでした。これらをすべて取り払い、一つのLDK及び寝室とバルコニーに仕上げたことで、部屋全体がゆったりとした間取りになったほか、土間スペース分の余裕もできました。

土間には趣味の自転車を置いたり、奥の棚にはアウトドア用品を収納できるスペースを設けたりと、まさにアウトドアフィールドのように活躍しています。

リノベーションで土間人気が止まらない!間取り図Before/Afterでトレンドチェック

まとめ

​このように土間の間取りは三者三様であり、これといった決まりがないのが土間の良いところです。
収納以外にも様々な使い方のできる土間は、ご自身のライフスタイルに合わせた間取りにすることで、より利便性の高い空間に仕上がります。

土間を検討する際には、多くの事例を参考にしつつ、ユニークな空間を目指したいものですね。