壁紙には、白や黒、緑や黄色など様々な色の種類があり、バリエーションが豊富です。色にはそれぞれイメージがあり、与える印象が異なります。そのため、リノベーションで壁紙の色を変えると、同じ家具やインテリアでも、部屋の印象は大きく変わります。
今回は、壁紙の特徴や色選びのポイントについてご紹介します。壁紙の色選びの参考にしてみてください。
壁紙のメリット・デメリット
そもそも、壁紙にはどのような特徴があるのでしょうか。内壁を壁紙で仕上げることのメリットやデメリットについて解説します。
壁紙のメリット
壁紙の貼り替えでメジャーなのはビニール壁紙です。ポリ塩化ビニール樹脂でできています。加工しやすく、塗装などに比べると工期が短くて済みます。価格も比較的安いのがメリットです。カラーバリエーションが豊富で、木目調や織物風、大理石風、レンガ風など模様や柄の種類もあるため、部屋に合ったものや、好みのものを選べるでしょう。
日頃の掃除がしやすいのもうれしいポイントです。防汚、防カビ、防水、消臭、耐久、調湿など、様々な機能を持たせたものがあります。リビングや脱衣所、トイレなど、場所に合わせて適した機能を持たせることができます。
壁紙のデメリット
ビニール壁紙は結露しやすく、カビが生えたりダニが繁殖したりすることがあるほか、結露により、はがれてくることもあります。調湿性を持たせたものもあるので、場所によってはこのような機能が必要でしょう。また、壁紙がひどく汚れたり、キズが付いたりした場合、部分的に補修するのは難しいです。1枚貼り替えるか、同じ色がなければすべて貼り替えになることもあります。
壁紙にどんな色を選ぶ?
壁紙は部屋の中で占める面積が広いため、選ぶ色で印象が変わります。内装の色を選ぶときは、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーをまず決めると、部屋全体がまとまりやすくなります。ベースカラーは、壁紙や床などの面積が広い部分に使う、部屋の基礎となる色です。メインカラーは、ラグやカーテン、ソファなどの大きな家具で使います。アクセントカラーは、全体を引き締めたりポイントにしたりする色で、クッションなど小さい雑貨に使うと良いでしょう。
また、どんなイメージの部屋にしたいかを決めておくのも大切です。ナチュラルインテリアや北欧風、アジアンテイスト、アンティーク、クラシカル、モダンなど、様々なテイストがあります。あらかじめ決めておくと、壁紙はもちろん、家具などの色も選びやすいでしょう。
では、壁紙の色によってどのような部屋の雰囲気になるのか、写真を交えて見ていきます。希望の部屋のイメージを見つけてみてください。
白い壁紙
白は、マンションや建て売り住宅などでも使われることが多く、万人受けする色です。そのため、売却しやすいとも言われています。白は部屋全体が明るくなって開放感があり、広く見える効果があります。清潔感もあるため、キッチンやリビングにも使いやすいでしょう。主張しない色なので、インテリアの存在を引き立てます。
黒い壁紙
重厚感があり、高級感を出せます。寝室など落ち着きたい部屋にも向いているでしょう。ただ、全体が黒くなると圧迫感が出て狭さを感じるため、床や天井を明るい色にしたり、壁の一面のみを黒にしたりと工夫するのがおすすめです。白やグレーとの組み合わせでモノトーンにすると、モードでシックなイメージに仕上がります。
緑の壁紙
緑は、自然や植物のイメージで、さわやかな印象です。壁紙の一面のみを緑にするだけでも、部屋の雰囲気が変わります。家族が集まるリビングにもぴったりです。無垢フローリングや木製の家具など、茶色系とも相性が良いため、合わせやすいでしょう。同じ緑でも、深緑はレトロな雰囲気、浅い緑はフレッシュなイメージです。
青い壁紙
青は、心を落ち着かせる鎮静作用を持つ色です。くつろいだり休んだりしたい部屋にも使えます。さわやかさを感じる色ではありますが、寒さを感じる色でもあります。
黄色の壁紙
明るく、華やかなイメージです。食欲がわく色なので、ダイニングなどはもちろん、子供部屋にもおすすめです。
グレーの壁紙
真っ白な壁紙は、部屋が明るすぎて居心地が悪いという場合も、グレーであれば、ほど良い落ち着きがあります。黒ほどの重さもなく、使いやすい色です。
ピンクの壁紙
明るく華やかな印象です。温かみもあるため、リビングはもちろん子供部屋などにも良いでしょう。
まとめ
壁紙をリノベーションすると、部屋の雰囲気を大きく変えられます。壁紙は部屋の中に占める割合が大きいため、その色が部屋のイメージに与える影響は大きいです。光の具合などでも色の見え方は違うため、色を選ぶ際は、実際にその部屋に見本を持って行き、確認するのもおすすめです。どのような目的で使う部屋なのか、どのような部屋のイメージにしたいか、よく考えて色を選びましょう。