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内壁を壁紙でリノベーション。そのメリット・デメリット

内壁を壁紙でリノベーション。そのメリット・デメリット

内壁のリノベーションには様々な方法があります。代表的なものとして、漆喰(しっくい)、下地にペンキ塗り、砂壁、木材ボード、タイル等と多くの種類が挙げられます。でも、最もポピュラーな内壁リノベーションの方法は、壁紙交換ではないでしょうか。

とくに、ビニールクロスの登場により、内壁の素材として壁紙は急速に普及しました。費用が安く、とくに砂壁や漆喰等の塗り壁にくらべ工期が圧倒的に短いからです。この記事では、内装の仕上げ材としての壁紙の特徴、代表的な壁紙、そのメリット、デメリットを紹介していきます。
 

リノベーションの前に。壁紙とは?

内壁を壁紙でリノベーション。そのメリット・デメリット

壁紙とは、主に内装の仕上げ材に使われるシートです。素材としては、布、織物、そしてビニールが挙げられます。

「壁紙」と言いますが、内装全般の仕上げに使われますので、天井にも用いられます。ですから「壁紙」でなく「クロス」と呼ばれる場合もあります。

仕上げ材なので、内装の一番外側に貼られることになります。その主な目的は装飾で、これに加えて下地の保護機能も期待されています。壁紙だけを交換すれば下地は保護されますので家屋の寿命も伸びるとされます。

壁紙は何を用いて下地に貼り付けるかというと、接着剤です。かつて、貼り終えたばかりの壁紙によって、めまい、倦怠感、のどの痛みが起きるというシックハウス症候群が引きこ起こされることが指摘されていました。ただ、近年は、接着剤の原因物質であるホルムアルデヒトが飛散しにくい接着剤が用いられており、健康に対する悪影響はずいぶん改善されたようです。
 

壁紙リノベーションのメリット

内壁を壁紙でリノベーション。そのメリット・デメリット

それでは、以下で壁紙によるリノベーションのメリットを紹介していきます。


工期の短さ

まず、他の内装材との大きな違いは、何といってもその工期の短さです。基本的な作業は貼るだけです。この点、塗り壁、塗装では乾くのにも時間がかかります。その分、工期も長くなります。工賃もかさむでしょう。そして、工事をしている間はその部屋を使うことができません。塗り壁・塗装の場合、使えない期間が長くなってしまいます。

これに対して、壁紙の場合、工期が短く、工賃も安く済み、部屋もすぐに使える点がメリットと言えるでしょう。


維持費の安さ

壁紙は一度貼ってしまえば、特別なメンテナンスは不要とされています。もちろん、汚れた場合、拭くなどして清掃する必要があるのですが、これは壁紙に限ったことではありません。清掃する場合に、例えば後述するビニールクロスならば、撥水処理が施されていますので、簡単に汚れをふき取ることもできます。


デザインの豊富さ

壁紙の大きなメリットのひとつは、デザインの豊富さでしょう。印刷して製造されるので、色の種類はもちろんのこと、レンガ調や木目調、そして大理石調や花柄など多彩に揃っています。また、最近では3D壁紙が登場し、例えば、レンガのような質感を立体的に再現した製品もあります。
 

壁紙リノベーション素材1 ビニールクロス

それでは、壁紙の中でも代表的な素材を紹介していきましょう。まずは、ビニールクロスです。壁紙の中で最も普及していると言われるポピュラーな素材です。ポリ塩化ビニール樹脂を紙で裏打ちしている構造です。以下で、メリットとデメリットを紹介していきます。


ビニールクロスのメリット

ビニールクロスのメリットとして、まず挙げられるのは、その価格の安さでしょう。他の塗り壁、塗装壁との比較における価格差はもちろんのこと、壁紙の中でもかなり安い価格帯の製品が揃っています。

また、塩化ビニール樹脂製で着色、加工も容易なため、デザインも豊富です。3Dクロスもビニールクロスでできています。

さらにビニールクロスは撥水性がありますので、手入れも楽です。

加えて、ビニールクロスはその加工のしやすさから、様々な機能も付加できます。防水、防汚、消臭、抗菌、蓄光と用途に合わせ様々な機能付きビニールクロスが商品化されています。


ビニールクロスのデメリット

このような便利なビニールクロスにも欠点はあります。

まず、ビニールという性質上、通気性や調湿性は期待できません。したがって、カビも発生しやすくなります。ただ、最近のビニールクロスはこの点を踏まえており、防カビ加工がなされているのでカビが深刻なレベルまで広がることはほとんどありません。

ビニールクロスは部分的に破損すると補修が困難な点もデメリット。しかし、ビニールクロス自体が安価なので、1枚全てを貼りかえても費用負担は少なくてすむでしょう。

ビニールクロスは石油製品なので、後に紹介する布クロスと比べると経年劣化は早いとも言われます。
 

壁紙リノベーション素材2 布クロス

次に紹介する代表的な壁紙は布クロスです。壁紙の国内シェアとしては、布クロスはビニールクロスを下回ると言われます。しかし、近年、自然素材が注目されており、布クロスも再び評価されつつあるようです。


布クロスのメリット

布クロスは自然素材なので身体に優しいです。また、吸湿、防湿性にも優れています。それに厚みもあるので防音性に優れ、丈夫さもメリットでしょう。


布クロスのデメリット

ビニールクロスと比べると、布クロスは費用が高い傾向です。さらに、布という性質上、汚れが浸透してしまい、落ちにくく、防火性が劣る点もデメリットとして挙げられます。
 

まとめ

いかがだったでしょうか。内壁をリノベーションする際における、壁紙の種類、特性、それぞれのメリットデメリットがお分かりいただけたでしょうか。リノベーションの際には是非とも参考にしてくださいね。