情報化の進展がめざましい近年ですが、マンションの設備もすごいスピードで進化しています。
そこで今回は、2019年版マンション最新設備の数々をご紹介していきましょう。
マンション設備の最新トレンド
時代のニーズによって、求められるマンション設備は異なってきます。まずは、最新トレンドを見ていくことにしましょう。
IoTの活用
情報化社会と言われて久しい今日では、あらゆる場面でインターネットが欠かせないものとなっています。中でもスマートスピーカーに代表される、IoT(Internet of Things)がマンション設備においても一つのトレンドです。
IoTとは、モノのインターネットという意味であり、電化製品を中心としたモノが相互にインターネットで繋がり合い、人々の生活を補助することを指します。
最新マンションでは、こうしたIoT技術を取り入れる例が増えてきているのです。
時短と作業効率アップ
共働き世帯が増えたことで、家事の時短や作業効率アップも、マンション設備の大きなトレンドになっています。
また、平日の在宅時間が短いため、それを補うための設備やセキュリティも求められるようになっていると言えるでしょう。
部屋内の最新設備
ここからはマンションの最新設備について、具体的に見ていくことにしましょう。まずは住戸の中における最新設備をご紹介します。
戸別宅配BOX
共用設備の宅配BOXは一般的ですが、最近では住戸別に宅配BOXを設置するマンションも見られるようになってきました。
この宅配BOXは住戸の玄関前に設置されていて、専用のICカードを持つ宅配業者と住民だけが開けることができます。共用の宅配BOXが満杯になる心配がないほか、不在時に届いた大きな荷物でも玄関前まで運んでもらうことができるのです。
ハンズフリーキー
車ではメジャーなハンズフリーキーですが、一部の最新マンションでも採用されるようになってきました。
鍵をカバンやポケットに入れているだけで、共用エントランスや玄関、共用の宅配BOXまで手を使わずに開けることができます。子どもを抱っこしながらでも、大きな荷物を抱えながらでも、自動で開錠できるのが魅力的ですよね。
遠隔施錠・スマートスピーカー
冒頭でIoT技術の採用がトレンドの一つ、とご紹介しました。
最新マンションでは、標準設備としてスマートスピーカーが搭載される物件も登場しています。またスマートフォンと連携させて、部屋に最初から取り付けられているエアコン・床暖房・給湯器・お風呂などを操作することもできるのです。
さらに「鍵をかけ忘れたかも!」というときでも安心!スマートフォンから簡単に遠隔施錠ができる物件まで登場しています。
最新の共有設備
ここまで住戸内の設備を見てきましたが、どんどん進化する共用部の最新設備についても見ていくことにしましょう。
ゲストルーム・ワークスペース
大規模マンションでは当たり前になりつつあるゲストルームですが、有名デザイナーを起用したホテルライクなものも増えてきました。特に都心部の最新高級マンションになると、もはや高級ホテルにも負けない豪華空間が広がります。
また、住民以外も利用できるコワーキングスペースや会議室を兼ね備えたマンションも登場しており、究極の職住近接を叶えられる空間にもなっているのです。
保育園
2017年6月に厚生労働省・国土交通省より発表された「子育て安心プラン」の中で、大規模マンションにおける保育施設の設置を促進していく方針が出されました。
このため、待機児童の多い都心周辺や近郊に建つ大型マンションでは、保育園が併設されるケースも増えています。
ただし、マンション住民の子どもが優先して入れるわけではありません。とは言え、入園できた場合には送迎の負担がかなり軽くなるでしょう。
無人コンビニ
共用部に自動販売機が設置されるケースはありましたが、最近では無人コンビニが設置される物件も登場しています。
無人コンビニとは自動決済で日用品を販売する機械で、売れ行きやユーザーの動向などをもとに、随時品揃えをカスタマイズできるという優れものです。
まるでホテル?!豪華設備が人気!
都心の高級物件や郊外の超大型物件などでは、まるでホテルのような豪華設備が見られます。
ライブラリー
高級物件で多く見られるのが、住民専用のライブラリーです。大手書店と組んでいる例もあり、厳選された本や雑誌をライブラリースペースで読むことができます。しかも、本は書店セレクトで定期的に入れ替わるのです。
中には、本格コーヒーマシンも完備し、さながらブックカフェのような使い方ができる物件もあります。
ウェルネスサポート
フィットネスジム併設のマンションは多いですが、最新マンションでは、ジムとIoT技術を連携させて、住民の健康管理をサポートする仕組みが導入される事例も見られます。
住民のウェアラブル端末と、ジムでのトレーニング結果や位置データなどを連携させて、個別のトレーニングメニューやコンテンツの提供を行うのです。マンションが住民の健康にも気づかう時代が来ているんですね。
まとめ
最新のマンション設備をご紹介してきましたが、いかがでしょうか。
便利な設備ばかりですが、大切なのはその設備が自分にとって必要かどうかです。共用設備の運営は、住民たちの管理費によって賄われます。厳密に言うと、無料で使っているわけではないのです。
設備の必要性とコストのバランスをしっかり見極めて、物件を選ぶ必要があると言えるでしょう。