物件情報を見ると「リビング」というワードを目にすることがあります。なんとなくイメージはできるものの具体的な意味まではわからないという人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、リビングについてわかりやすく紹介します。また、リビングを上手に活用する方法についてもまとめました。リビングについて詳しく知りたい人は、この記事を役立ててください。
リビングとは
リビングを一言でいうと「居間」のことです。居間とは、家族が集まって一緒に団らんをする部屋のことを指しています。
リビングはアメリカが発祥
リビングは英語の「living room」から来ている言葉です。もともとは、20世紀初め頃のアメリカが発祥です。アメリカでは、リビングは玄関に近い場所に位置しており、来客をもてなす部屋として使用していました。本来は、ゲストルームの意味合いが強かったリビングでしたが、現在では家族が一緒に過ごす場所として使うようになっています。
日本におけるリビング
日本では、居間の代わりとしてリビングという言葉を使っています。江戸時代以前には居間が存在していましたが、現在のように家族で過ごす場所ではなく、一家の主人が過ごす場所として使われていました。その後、西洋式の生活習慣を取り入れるようになり、主人だけが過ごす居間は、家族団らんの場所へと変化してきたと言われます。
リビングとダイニングの違いは?
リビングに似たような部屋としてダイニングがあります。物件情報を見ると「DK」や「LDK」という表記を目にしますが、「L」にあたる部分が「リビング」で、「D」にあたる部分がダイニングです。また、「K」はキッチン、つまり台所を意味しています。ダイニングを一言でいうと「食堂」のことです。台所は食事を作るスペースであるのに対して、ダイニングは食事をするスペースのことを意味しています。
ダイニングで食事をするのが基本
リビングの発祥であるアメリカでは、家族がくつろぐ場所と家族が一緒に食事をする場所がわかれています。一方日本では、以前は居間で食事をしていました。その後、西洋式の習慣が広まった結果、ダイニングルームのある一戸建てやマンションが増える傾向となったと言われています。
リビングに適したインテリア
リビングとダイニングは使用目的が異なるので、部屋に配置するインテリアも変わっていきます。
リビングでは、家族が一緒にくつろぎます。一緒にテレビを見たり、映画を見たり、会話を楽しんだりすることがメインになるでしょう。そのため、リビングにはテレビやDVD、オーディオなどの機器、ソファなどを配置します。また、団らんの際に、コーヒーや紅茶、お酒などが飲めるように小さなテーブルも置くとよいでしょう。
一方で、ダイニングでは、家族が食事をする場所です。そのため、食事用の大きなテーブルやイスを置くとよいでしょう。
居心地のよいリビングにするための3つのポイント
リビングを居心地のよい空間にするためには、家族に合わせてレイアウトや配置するインテリアを変える必要があります。居心地のよいリビングにするためのポイントは以下のとおりです。
ソファは家族構成に合わせたものにする
リビングで快適にくつろぐためにはソファが欠かせないでしょう。ただし、より快適に過ごすためには家族構成に合ったものを選ぶことがおすすめです。
一般的なソファは、1人掛け、2人掛け、2.5人掛け、3人掛けなどがあります。子どものいる家族や来客の多い家族などは、多人数で座ることのできるソファを設置すると便利です。一方、年配の方がいる家族や読書や映画鑑賞が好きな家族は、大き目の座面やひじ掛けのついたイージーソファを設置すると、ゆったりと過ごすこともできるでしょう。
キッズスペースを作る
小さな子どものいる家族は、子どもが快適に過ごすことができるようなリビングに変身させましょう。おすすめは、キッズスペースを作ることです。
リビングのコーナーに、子どものおもちゃや本、ぬいぐるみなどを置くスペースを作ります。また。子どもがおもちゃを落とす可能性があるので、床にはジョイントマットを敷くとよいでしょう。ジョイントマットは、汚れても簡単に洗うことができます。また、ひどい汚れの場合は汚れた部分だけの交換もできるので便利です。
リビングにキッズスペースがあれば、食事の準備や掃除などの家事をしているときにも、子どもが視界に入って安心ですね。
観葉植物を置いて心を安らげる
リビングを明るく心なごむ雰囲気に変えたい人は、観葉植物がおすすめです。緑があると心が安らぐので居心地がよくなります。
観葉植物を選ぶときには、部屋の明るさに合わせたものを選ぶのがおすすめです。リビングの窓が小さく光が入りにくい場合には、日陰でもしっかりと育つ「耐陰性」の観葉植物を選びましょう。「アスプレニウム」や「モンステラ」などは、日陰や寒さに強いのでおすすめです。
一方、光が十分に入り込むリビングについては、葉の色が明るい「フィカス・ウンベラータ」やどんなレイアウトでも合わせやすい「パキラ」がよいでしょう。
まとめ
リビングについて、本来の意味やより過ごしやすい空間にするためのポイントをご説明しました。
家族にとって居心地がよく、且つ使い勝手がよいリビングをご希望の方は、参考になさってください。