誰でもわかるリノベ用語集174
■母屋
「母屋」とは、「屋根の骨組み(=小屋組み)を構成する部材のひとつ」です。基本的に付属の家屋に対して、中心となる居住用の建物のことを言います。また寝殿造においてはひさし、縁などを除いた建物本体の部分を「母屋」といいます。
各辞書・辞典からの解説
「母屋」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
(1)「デジタル大辞泉」より
「デジタル大辞泉」において「母屋」とは、1つ目の意味が「敷地内の中心になる建物。主人や家族が住む。本屋」、2つ目の意味が「庇(ひさし)・廊下などに対して、家屋の中央の部分」、3つ目の意味が「分家・出店に対して、本家(ほんけ)」となっています。
(2)「家とインテリアの用語がわかる辞典」より
「家とインテリアの用語がわかる辞典」において「母屋」とは1つ目の意味が「家人が居住する、中心になる建物」、2つ目の意味が「屋根の骨組み(=小屋組み)を構成する部材の一つで、棟木(むなぎ)と軒桁(のきげた)の中間に、これらと平行に渡し、垂木(たるき)を支える横木」、3つ目の意味が「寝殿造りなどで、建物の中心部分。この周辺に「庇(ひさし)」と呼ばれる張り出した部分を設けた」となっています。
(3)「リフォーム用語集」より
「リフォーム用語集」において「母屋」とは、以下のような文章で説明がされています。
「屋根の部材の一部。最も高い部材である棟木と、屋根を支える桁の中間に、その両方と平行になるように、垂木の下にかけられた部材。切妻や入母屋の妻側に突出させた母屋を鼻母屋といい、部材自体を化粧材としたり、漆喰やモルタルなどで塗籠めるかまたは破風板で隠したり木口に板金を被せるものもある。」
(1)〜(3)を合わせてみると、リフォーム、リノベーションにおいて「母屋」とは、「屋根の部材の一部」のことであるとおわかり頂けたと思います。