誰でもわかるリノベ用語集152
■アールデコ
「アールデコ」とは、「1910年から30年代にかけてパリを中心に栄えた装飾様式」のことです。「アールヌーボー」と対称的に見られることが多い様式です。アールヌーボーが曲線的でエレガントなイメージを持つものであり、その一方で「アールデコ」は直線的で幾何学模様がベースになります。機能的で合理的に作られたものが多いのも特徴です。
各辞書・辞典からの解説
「アールデコ」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
(1)「大辞林 第三版」より
「大辞林 第三版」において「アールデコ」とは、「1910年代から30年代にかけて、パリを中心に西欧で栄えた装飾様式」のことです。「それ以前のアール━ヌーボーが曲線を主とするのに対し、現代都市生活に適した実用的で単純・直線的なデザイン」が特徴となっています。
(2)「日本大百科全書」より
「日本大百科全書」において「アールデコ」とは「アール・デコラティフ(装飾美術)の略称」のことであり、曲線を重要視したアール・ヌーボーとは対照的で、「基本形態の反復、同心円、ジグザグなど、幾何学への好み」が反映されています。
(3)「リフォーム用語集」より
「リフォーム用語集」において「アールデコ」とは、以下のような文章で説明がされています。
「装飾美術の意。1910年代から30年代にフランスを中心に流行した美術工芸の様式。単純・直線的なデザインが特徴。世紀末のアール・ヌーヴォーは植物などを思わせる曲線を多用した有機的なデザインであったが、自動車・飛行機や各種の工業製品、近代的都市生活といったものが生まれた時代への移り変わりに伴い、世界中の都市で同時代に流行し、大衆に消費された装飾でもある。アールデコの影響を受けた分野は多岐にわたり、広まった。」
(1)〜(3)を合わせてみると、「アールデコ」とは、「1910年代から30年代にフランスを中心に流行した美術工芸の様式」のことであるとおわかり頂けたと思います。