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「アスベスト」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

「アスベスト」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集012

■アスベスト

「アスベスト」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

「アスベスト」とは、繊維状にした蛇紋石や角閃石のことで、石綿(せきめん、いしわた)とも言われます。
アスベストは本来天然にできた鉱物繊維で、代表的な蛇紋石や角閃石のほかに6種類が認知されています。
世界で使用されている石綿の9割以上を占めるのが蛇紋石です。熱や摩擦、酸やアルカリに強いなど、丈夫で変化しにくい特性を持っており、建物など工業製品に多数使用されていました。
しかし、肺がんや中皮腫を発症する可能性がある発がん性が問題となり、現在では基本的に製造・使用ともに禁止されているものです。

各辞書・辞典からの解説

「アスベスト」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。

(1)「精選版 日本国語大辞典」より

「精選版 日本国語大辞典」において「アスベスト」とは、「石綿」であり、「耐火材、保温材として用いていたが、発がん性がるとして現在は用いられていない」という説明があります。

(2)「大辞林 第三版」より

「大辞林 第三版」において「アスベスト」とは、「蛇紋石や角閃石が繊維状になっているもの」としており、「熱・電気の不良導体で防火、保温、電気の絶縁のために用いられた」としています。アスベストを安全に使用するための「石綿条約」についても「1986年、国際労働機関で採択され、2006年に全面石綿の使用禁止を決議」という補足説明があります。

(1)(2)と合わせてみると、「アスベスト」とは、「鉱物繊維で、石綿である」ことがわかります。さらに、「防火・保温性に優れていた」ものですが、「肺がんなどの発がん性が指摘され、現在は使用が禁止されている」ことがわかります。