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書斎のリノベーション・リフォームの費用相場。快適空間にするためのコツを解説

新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけに、新しい仕事場として注目されている書斎やワークスペース。通勤時間を削減できる、家族との時間を増やせるなどの魅力もあり、自宅の一部を書斎やワークスペースにする家づくりが一般化するとも言われています。

今回の記事では、書斎・ワークスペースのリフォームやリノベーションをする際の費用相場について解説します。また、快適な空間にするためのコツについても紹介します。

書斎・ワークスペースのリフォームやリノベーションにかかる費用

リフォームやリノベーションにかかる費用は、デスクの素材、内装のグレード、設置する照明などによっても変わります。一般的な目安は150~250万円、人気の価格帯は150~200万円のようです。また、書斎やワークスペースは個室タイプとオープンタイプがあり、個室タイプの場合は仕切りが必要になるため、オープンタイプよりも費用がかかることもあります。

(参考:ホームプロ「書斎を作るリフォームの費用と相場」)

一例として、6畳ほどの書斎やワークスペースを作る場合、フローリングの上張りで6~11万円、張り替えで9~14万円ほどの工事費用がかかります。壁や天井はビニールクロスに貼り替える場合で5~7万円、珪藻土や漆喰に変えたい場合には20~30万円の予算を見込んでおくのがよいでしょう。

(参考:SUUMO「書斎を作るリフォームの費用相場。テレワークが快適になる書斎の作り方」)

快適な書斎・ワークスペースを作るためのコツ

デスク、イス、本棚などを設置すれば書斎やワークスペースは作れますが、快適な空間にするにはコンセントの増設、照明への配慮なども確認しておくとよいでしょう。ここでは、快適な書斎・ワークスペースを作るためのコツを紹介します。

自宅のどの部分を書斎やワークスペースにするかを決める

新築の場合は自由に書斎やワークスペースを作れますが、リフォームやリノベーションの場合は自宅のどの部分を書斎やワークスペースとして用いるのかを決めなければなりません。

リビングやキッチンの一部を書斎やワークスペースにする場合、間仕切り壁を活用すれば簡単に小さな書斎やワークスペースを作れるでしょう。ただし、間仕切り壁には防音の効果はなく、キッチンやリビングの音が気になることもあります。できるだけ静かな空間にしたい方は、別の部屋に作るのがよいでしょう。

押入れを書斎やワークスペースとして活用する方もいます。標準的な押入れは、扉を外すと1畳分の広さがあります。中板を外せばデスクや照明など、書斎やワークスペースに必要なインテリアも設置できるでしょう。押入れ空間は3方の壁に囲まれているため、集中したい作業にも適しています。

(参考:リフォナビ「これは驚き!収納を活用した「押入れリフォーム書斎」とは」)

マンションやアパートに住んでいる方の場合、一戸建てのように増築して書斎やワークスペースを設けることができません。間取りの変更をして、スペースを確保するのがよいでしょう。使用していない和室を書斎やワークスペースの部屋にしたり、間仕切りが可能な家具を使ったりするのがおすすめです。

コンセントの増設をする

パソコン、スマートフォンの充電器、プリンターなど、書斎やワークスペースではさまざまな電気製品を使用します。電源タップを活用する方もいますが、タコ足配線になると火災のおそれもあるので注意が必要です。リフォームやリノベーションで書斎やワークスペースを作るときには、コンセントの増設も検討しましょう。部屋によっても異なりますが、コンセントの増設の費用相場は1万~2万5,000円です。

Wi-Fiルーターの位置に注意する

さらに、リモートワークでは快適な通信環境も欠かせません。高速回線の利用も重要ですが、まずはWi-Fiルーターの位置を慎重に検討しましょう。Wi-Fiルーターには、2.4GHzと5GHzの2種類の周波数があります。2.4GHzは遠い部屋にも電波が届きやすいものの、通信相度が遅いという特徴があります。一方で、5GHzは高速の通信が可能ですが、Wi-Fiルーターと通信機器の間に厚い壁があると電波が届きません。5GHzでの高速回線をお考えの方は、Wi-Fiの設置場所にも注意しましょう。

(参考:ELECOM「【Wi-Fiルーター】2.4GHzと5GHzの違いについて」)

照明に配慮する

書斎やワークスペースでは、部屋全体を明るくする必要はあまりありません。スポットライトやスタンド照明などの間接照明を上手に活用しましょう。パソコンを使いながら仕事をする方は、パソコン用の照明を設置すると十分な明るさを確保できるようになり、作業効率アップも期待できます。

照明を設置するときに光の色合いまで気をつけている方は少ないですが、照明の購入を検討している場合は、照明の色合いにも注意しましょう。照明は電球色、昼白色、昼光色の3種類がありますが、最近では状況に応じて光の色を変えられる調光・調色可能モデルも販売されています。仕事で集中したいときは昼白色、リラックスしたいときは電球色といったように使い分けられます。

まとめ

書斎・ワークスペースをリフォームやリノベーションで作る場合、150~250万円の工事費用が目安とされます。書斎にはオープンタイプと個室タイプがあり、選ぶタイプによって費用も変わります。快適な書斎・ワークスペースにするには、作る場所、コンセントの増設、照明の配慮なども合わせて慎重に検討しましょう。

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