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注目の書斎リノベーション・リフォーム!気になる注意点まとめ

家族で生活する空間の中で、自分一人になれる書斎に憧れている人も多いのではないでしょうか。最近ではテレワークの増加によって、リノベーション・リフォームで書斎を設ける例も増えています。そこで今回は、書斎リノベーション・リフォームを実現する上でのポイントや注意点を解説していきましょう。

在宅勤務の増加で注目が集まる書斎

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、在宅勤務の頻度が増えたという人も多いはず。リクルート住まいカンパニーが2020年5月に実施した「新型コロナ禍を受けたテレワーク×住まいの意識・実態」調査によると、回答者の約半数がテレワークを実施中であり、その内の実に55%が「リビングダイニング(ダイニングテーブル)で仕事をしている」と回答しました。

一方、テレワークに際して不満に思う事項として3割以上の人が「オンオフの切り替えがしづらい」「仕事専用スペースがない」と回答しており、リビングダイニングで仕事をすることに対するやりづらさを感じている人は多いようです。また、今後の間取り変更意向について、特に既婚で6歳以下の小さな子どもがいるワーカーの半数以上が「仕事専用の小さな空間が欲しい」「リビングの一角を間仕切り可能な仕事スペースにしたい」と回答している点も注目ポイント。

一人暮らしならそれほど問題になりませんが、子どもやペットのいる家庭だとなかなか仕事に集中ができないことがあります。そんなとき自宅に書斎があれば仕事場とプライベートを明確に分けることができ、自宅にいながらも仕事とプライベートのスイッチを切り替えられるのです。

参考:リクルート住まいカンパニー「『新型コロナ禍を受けたテレワーク×住まいの意識・実態』調査」

書斎リノベーション・リフォームで失敗しないための注意点

ここからは書斎リノベーション・リフォームを実際に検討していく上でのポイントを解説していきます。まず、失敗しないために押さえておきたい注意点を見ていきましょう。在宅勤務ともなれば一日中書斎で過ごすこともあるため、実は快適性が強く求められるということを認識しておく必要があります。

個室にするかオープンにするかをしっかり検討する

1つ目の注意点は、個室の間取りについてです。書斎と聞くと小さな個室を思い浮かべるかもしれませんが、最近では「リビング書斎」と呼ばれるリビングの一角に小さなワークスペースを設ける事例も増えています。

書斎には部屋が区切られた個室型、壁で区切らないオープン型があり、リビングの一角に設けたワークスペースはオープン型です。個室型のほうが仕事に集中できますが、家族とのコミュニケーションは取りづらくなります。対するオープン型は勤務中も家族とのつながりを感じられるメリットはありつつ、仕事に集中しづらい点はデメリットと言えるでしょう。

どちらが正解ということはないので、自身や家族のライフスタイルに合わせて適切な間取りを選ぶことが重要です。

空調を見落とすなかれ

2つ目は空調設備について。「所詮書斎だから」という理由で書斎にエアコンや換気扇を付けないケースがありますが、結論から言うと空調設備は付けることをおすすめします。個室型の書斎はスペースが小さいので空気がこもりがちで、特に夏場は熱気がこもって不快指数が高まるのです。仕事に集中できるスペースにしたいなら、エアコンや換気扇を付けておきましょう。なお、オープン型なら既存の部屋の空調で事足りる場合もあります。

西向きの窓はなるべく避ける

3つ目の注意点は窓の向きについて。書斎に窓をつけること自体は、仕事中のふとしたときに外を眺めてリフレッシュできるのでおすすめです。ただし、西向きの窓がある部屋では、夏になると西日が強く差し込んで仕事に集中しづらくなることもあります。配置を変えられるのであれば、できる限り西向きの窓は避けましょう。

快適な書斎を実現するためのポイント

失敗しないための注意点を押さえた上で、次に快適な書斎を実現するためのポイントをご紹介していきます。

コンセントは多めに用意しておく

パソコン、プリンター、モニター、スマートフォンの充電器など、書斎周りは電源を必要とするものばかり。会社のデスクで仕事をしているときを考えてみると、同時に複数のコンセントを使用していることがわかります。出社時と変わらない環境でストレスなく仕事をするためには、コンセントタップを多めに用意しておくといいでしょう。

Wi-Fi環境に配慮したレイアウトにする

重要なオンライン会議中に回線が落ちてしまうなど、自宅の通信環境に不満を持っている人もいるのではないでしょうか。書斎リフォーム・リノベーションをするなら、Wi-Fi環境をしっかりと整備しておきたいですよね。通信環境そのものを整えるのと合わせ、電波が届きやすい位置にルーターを置けるレイアウトを考えることも大切。ルーターからワークスペースの間に遮蔽物がないか確認しておきましょう。

まとめ

在宅勤務の増加で注目を集める書斎リフォーム・リノベーションですが、ただ仕事ができるスペースを設ければいいというわけではありません。せっかく整備したものの使いづらい書斎では、仕事の効率も下がってしまいます。書斎リフォーム・リノベーションを検討する際は今回解説した注意点を意識して、快適度の高い空間作りを心がけましょう。