Column

書斎・ワークスペースをクローゼットに作るなら?

クローゼットに書斎・ワークスペースを作るならどうすればよいでしょうか?クローゼットには大きく分けて、人が入ることができるウォークイン/ウォークスルータイプと、人が入ることのできない壁面タイプの2種類があります。どのくらいのスペースがあれば書斎・ワークスペースになるのでしょうか。

また、もともと収納として使っている場合、書斎・ワークスペースを作るために何とかしなければならないのが、収納している衣料品や衣服を掛けるためのハンガーパイプなどです。これらをスッキリさせるのに、使えるグッズも紹介していきましょう。

ウォークイン/ウォークスルークローゼットに書斎・ワークスペースを作るなら?

ウォークイン/ウォークスルークローゼットは一つの部屋として囲まれた空間であることがほとんどですから、そこに作る書斎・ワークスペースクローゼットは完全に部屋の中に収まるイメージです。机とイス、作業する方の全てが、クローゼットの中に入ってしまう形のスペースを作ることになるでしょう。

書斎・ワークスペースに必要な広さは最低でも1畳

1人分の書斎・ワークスペースに必要な広さを考えると、1畳(約90cm×180cm)は欲しいところです。パソコンが置けるサイズのコンパクトデスクは横幅75cm・奥行き50cm程度のものが主流といわれており、そこにキーボードを打ったりマウスを使ったりする広さを加えて横幅は90㎝程度あるとよいでしょう。

また、デスクに向かってイスを置き、立ったり座ったりできる広さとしては縦幅180cm程度を目安にしてみてください。レイアウトによってはスリムタイプの収納棚も置けるかもしれません。

参考:Sekkei Support「書斎のレイアウトと広さ」

壁面クローゼットに書斎・ワークスペースを作るなら?

壁面クローゼットの奥行は、通常45~60cm程度が多いと言われています。また、押し入れや押し入れをリフォームしたクローゼットは奥行きが75~85㎝と深くなっています。

それでも1畳のスペースを取るのは難しいので、壁面クローゼットに作る書斎・ワークスペースは、クローゼットの中にはデスクのスペースを優先して確保するレイアウトが作りやすいでしょう。イスを出し入れする広さはクローゼットの外にはみ出すことになります。

扉がある壁面クローゼットでは、書斎・ワークスペースを使うときには扉を開けておくことになるでしょう。

参考:ディノス「クローゼット・押入れなど、知っておきたい家の中のサイズと収納家具の選び方」

1畳の書斎・ワークスペースをクローゼットに確保する方法

クローゼットのタイプにかかわらず、クローゼット内にデスクなどを置くスペースを確保するには、収納されている衣類のスペースを圧縮して空間を作り出すことが必要になるでしょう。

例えば、吊るしてある衣類の一部をたたんで衣装ボックスに納めればスペースが作れますが、クローゼットの中にはたたんで収納したくない衣類もたくさんあるはず。そんな場合に使えるグッズを紹介しましょう。

パイプハンガーを2段にする

吊るして収納するためのパイプハンガーを2段にして、余りがちなクローゼットの下半分のスペースを有効活用する方法です。伸縮可能なパイプハンガーを使っているなら、まずパイプの高さをできるだけ高い位置に伸ばしましょう。低い位置にスペースが広がりますから、そこに写真のような背の低いパイプハンガーをセット。これなら床面積はそのままでも2倍近い吊り物が収納できるようになります。

「押入れ用ハンガーラック」などという名称で、ニトリやアイリスオーヤマから販売されていますので、この方法が使えそうならぴったりのサイズのものを探してみてください。

ハンガー自体の厚みをなくす

吊るして収納されている衣料を省スペース化するのに、ハンガー自体を薄くするというのも良い方法です。たとえば収納上手と評判のブロガーさんたちが愛用しているのが「MAWA(マワ)ハンガー」。トップス用のハンガーで最も薄い「エコノミックライト」なら、厚みは2.5mmしかありません。今お使いのハンガーを交換するだけで、クローゼットをかなりの省スペースすることが期待できます。

無駄を省いたミニマルなデザインや6種類そろうカラー、10本セットで2,750円という価格も魅力です。

参考:MAWA Shop Japan 「エコノミックライト 40」

クローゼットのリフォームなら棚柱+ブラケットをおすすめする理由

クローゼットをリフォームして、書斎・ワークスペースを作ろうと考えている方に、おすすめしたいのは、パイプハンガーや棚は固定式にしないこと。棚柱+ブラケット(棚受け)で可動式にしておくことです。

理由はブラケットの差し替えだけで、クローゼット内のパイプハンガーや棚の高さを自在に変更できるから。棚板を長いものにして耐荷重が十分あるブラケットで支えれば書斎・ワークスペース用のデスクを作ることもできます。棚板を外せば衣類の収納用への変更もすぐにできます。

ブラケットが安価なのも嬉しいところです。デザインも多様ですから、こだわりのテイストでスペースをまとめるのもいいですね。

棚板やパイプハンガーを設置するための棚柱は、あらかじめ長めに設置しておけば、将来的な用途の自由度が高まります。

まとめ

クローゼットにワークスペースを作るには、1畳(90㎝×180㎝)の広さをどのように作り出すか、考えるところから始めてみてはいかがでしょうか。吊るしている衣類を整理してスペースを作る必要がある時には、パイプハンガーを2段にしたり、ハンガーの厚みを減らしたりしてみましょう。

また、リノベーションやリフォームをするなら、クローゼットの棚は棚柱とブラケットで可動式にしておくがおすすめです。ワークスペースを作ったり、収納するものが変わったりした場合にも融通がきくでしょう。