「どこに収納すれば良いかわからない!」と収納迷子になった経験はありませんか?それってもしかしたら家の『ゾーニング』が上手くいっていないことが原因かも。そこで今回は、片づけでよく聞く『ゾーニング』とは一体何なのか?また、知ったらきっと真似したくなるゾーニングのテクニックをご紹介します。
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片づけと『ゾーニング』
様々な分野で使われている『ゾーニング』という言葉。使われる領域によって多少意味合いが異なりますが、基本的には『分ける』や『区別する』という意味があります。
片づけにおけるゾーニングとは、家の中のそれぞれの場所に役割を持たせて空間を分けること。例えば、キッチンなら「料理を作る」、ダイニングは「ご飯を食べる」という役割がありますよね。
役割がわかると、自ずとその場所に必要なモノもわかります。キッチンには料理を作るための包丁やまな板、フライパンなどが必要ですし、ダイニングには家族が集えるダイニングテーブルや椅子などが必要です。
このように、ゾーニングをハッキリさせるとその場にあると便利なモノや収納すべきモノが判断でき、モノの出し入れが簡単でストレスフリーな家へと近づけることができます。
何をどこに収納すれば良いかわからない場合は、まずはざっくりと部屋単位でゾーニングしていきます。それが出来たら、次は部屋の中のスペースごとに進めましょう。このように、少しずつ細分化していくことで、最適なモノの収納場所を導きだすことができます。
真似したい!ゾーニングテクニック3選
家のゾーニングは、視覚的に理解できる工夫がしてあると、さらにモノの住所がわかりやすくなります。それではここから、具体的なゾーニングのテクニックをご紹介します。
1)床材でゾーニング
壁や棚といった立体構造ではなく、床材を工夫してゾーニングするテクニックです。この事例は、隣り合うキッチンとダイニングを床材で間仕切っています。こうすることで、解放感は残しつつもメリハリのある空間となっています。
こちらの事例は、居室の中に土間がある珍しいスタイル。写真では、土間部分をクローゼットとして使用していますが、ライフステージや生活スタイルに合わせて用途を変えながらフレキシブルに使えます。独立したクローゼットでは難しいことも、床材でのゾーニングなら叶えることができます。
こちらは、フローリングに埋め込む形で畳スペースを設けています。完全な和室ではなく部分的に畳を用いることで、現代にマッチしたカジュアルな雰囲気に。フローリングが一部畳になるだけで、“リラックスする場所”ということが一目で理解できますね。
2)段差でゾーニング
一風変わったこちらの玄関。よく見ると『上がり框』がなく、代わりに小さな段差と踏板が設置されています。段差で内と外を分けつつ、踏み板部分はちょっとしたギャラリーのような使い方ができる空間となっています。
こちらは、LDKの一角に設けられた小上がりです。リビングの一部ですが、段差があることによって壁や扉で間仕切らなくても個室と同じように使える空間となっています。
3)敷物でゾーニング
こちらのように家全体をひとつの部屋のようなワンルームは、広さを感じられる一方で間伸びした印象を与えてしまいがちです。また、部屋として空間が仕切られていないためモノがあちこち往来しやすく、気を付けていないと散らかりの原因に。そこで活躍するのが、ラグやカーペットなどの敷物です。敷物で床を仕切ることにより、簡単にゾーニングすることができます。
こどものいる家庭では、どこにおもちゃを収納しどこを遊び場にするのかをハッキリとさせることが片づけやすさに結び付きます。敷物でゾーニングしていると、遊び場とそうでない場所を認識しやすくなり、片づけがより楽になります。また、おもちゃで床を傷つけないというメリットもあります。
まとめ
床材を工夫する、段差を用いる、敷物を敷く…なんてことない少しの工夫で片づけがしやすい家の土台を作ることができます。自分や家族がどこで何をしているかに基づいてゾーニングすること、その上でモノの配置を決めること。ゾーニングをヒントに自宅の収納を見直せば、収納迷子から抜け出すことができるはずです。是非チャレンジしてみてくださいね。
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