広いリビングが欲しいと思いながら、間取りや家具の配置、使い方次第では8畳程度の広さしか確保できない場合があります。8畳間のリビングというと手狭に感じますが、レイアウトを工夫することで、居心地の良いリビングに仕上げられます。手狭でも、自分らしいインテリアコーディネートを楽しみましょう。
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8畳間のリビングレイアウトの実例
8畳間のリビング、はコンパクトな印象を与えるため、「家具を置く場所が限られてしまう」とお悩みの人も多いのではないでしょうか。しかし8畳間のリビングでも、コツさえおさえれば洗練された空間に仕上げられます。8畳間リビングの実例を3つ見ていきましょう。
実例1:大きめの家具はコーナーに配置する
手狭な8畳間のリビングにおいて、テレビ台やソファなどの場所を取る家具は、部屋のコーナーに配置するのがおすすめです。大きめの家具を部屋の中心に配置すると、家具そのものの場所だけではなく、前後左右に人が通る空間も確保する必要があります。
3人掛けのソファを部屋の真ん中に置いてしまうと、周囲の空間を含め、リビングの1/3を占めてしまう可能性もあります。部屋のコーナーにソファを配置すれば、確保する空間は、前と左右どちらかの2方向で済むでしょう。
自由に使える空間を増やすためには、存在感のある家具を部屋のコーナーに配置するのがポイントです。
実例2:床に置くものを減らし、空きスペースや壁面を上手に活用する
「空きスペースや壁面を有効活用することで、床に設置する家具を減らす」という方法も、8畳間のリビングを広く見せるために効果的です。まずは、リビングに置きたい家具をリストアップしてみましょう。
生活スタイルによって個人差はありますが、テレビ台・ソファ・ローテーブル・ダイニングテーブル・収納棚などを挙げる人が多いのではないでしょうか。テレビ台・ソファ・テーブル類は、リビングでくつろぐために不可欠な場合がほとんどですが、収納棚に関しては再考の余地があります。
「クローゼットの下部にカラーボックスなどを置き、収納棚に入っているものを移す」「壁面収納を取り入れる」など、家の中で持て余しているスペースを見直すことで、リビングから収納棚を取り出せます。8畳間のリビングにおいて、収納棚ひとつの有無で印象は大きく変わるものです。
壁面や空きスペースを有効活用して、リビングの床に置くものを減らせないか見直してみましょう。
実例3:ソファを置かない
「リビングを広く使いたい」という人は、ソファを置かないインテリアコーディネートをするのもひとつの手です。リビングに置く家具の中でも、ソファは特に場所を占拠します。
ソファを撤去することで、8畳間のリビングとは思えないほど広々とした空間を演出できるでしょう。リビングにソファを置かない場合は、肌触りの良いラグや、座り心地の良いクッション・座椅子などを用意するのがおすすめです。
「ソファをリビングに置かない」という選択をすることで、8畳間でも開放的なリビングに仕上がります。
上手にレイアウトするには、高さをおさえるのがポイント
8畳間のリビングにおいて上手にレイアウトするコツは、「家具の高さをおさえること」です。
背の低い家具をそろえることで、部屋全体に視線が通るようになり、部屋に広がりを感じさせる効果があります。狭いリビングに背の高い家具を置いてしまうと圧迫感が生まれ、「リビングがより狭く感じる」「落ち着かない」といった感覚に陥る可能性もあるでしょう。
例えば、ソファとローテーブルを配置するのはごく一般的ですが、そのソファも一段低い製品を使います。座った感じとしては、ほとんど座椅子に近いかもしれません。しかし、高さをおさえることで上部に空間ができ、絵画などのインテリアを追加できます。家具を低くおさえて、インテリアを上手に組み合わせましょう。
なるべく低めの家具を配置して、くつろげるリビングを目指すのがおすすめです。
家具は動線に気をつけて配置する
家具を配置する際は、動線を意識しましょう。動線とは、日常生活で人が移動する経路のことです。
帰宅後リビングに入ってきたとき、障害物なしでソファまでたどり着ければ、ストレスを感じることなく過ごせます。しかしリビングの扉の前にテーブルがある場合は、どのように足を進めるでしょうか。ソファでリラックスするためには、「テーブルを避けるために、回り込んで歩かなくてはいけない」というわずらわしさが追加されるでしょう。
動線を意識せずに家具を配置してしまうと、リビングの中をスムーズに移動できなくなるため、小さなストレスがたまりやすくなります。「自分が毎日どのように生活しているか」をヒントにしながら、動線に気をつけて家具を配置してみてください。
まとめ
8畳間のリビングは手狭に感じますが、レイアウトを工夫することで居心地の良いリビングに仕上げられます。「リビングが8畳しかないから仕方ない」と諦めずに、自分らしいインテリアコーディネートを楽しみましょう。
(参考:エクスナレッジ 和田 浩一 (著), 富樫 優子 (著), 小川 由華莉 (著)「世界で一番やさしいインテリア」)
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