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「蛇紋岩(じゃもんがん)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集503

■蛇紋岩(じゃもんがん)

「蛇紋岩」とは「じゃもんがん」と読みます。蛇紋岩とは蛇紋石からなる岩石のことです。橄欖石が地下深部で水の作用を受けて変質された物質であり、マグマが冷えて固まってできた岩石ではありません。ただし、一般的には火成岩の仲間として分類されます。

各辞書・辞典からの解説

「蛇紋岩」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。

(1)「デジタル大辞泉」より

「デジタル大辞泉」において「蛇紋岩」とは、「蛇紋石を主成分とする岩石。暗緑色ないし緑色で、すべすべした感じがある。橄欖岩や輝岩が変質してできる。肥料の原料、装飾石材とする。」となっています。

(2)「精選版 日本国語大辞典」より

「精選版 日本国語大辞典」において「蛇紋岩」とは、「蛇紋石を主成分とする岩石。橄欖岩、輝岩などが変質したものが多く、緻密でつやがあり、黒・暗緑色などを呈する。滑石、方解石、輝石、磁鉄鉱などが美しい模様を生じ、装飾用、建材に用いられる。 」となっています。

意味は「デジタル大辞泉」とほぼ同様です。

(3)「世界大百科事典」より

「世界大百科事典」において「蛇紋岩」とは、以下のような文章で説明がされています。

「主として蛇紋石よりなる岩石。カンラン岩などの超塩基性岩が変質して生じる。もとのカンラン石,輝石,クロム鉄鉱などが残っている場合が多い。カンラン石が蛇紋石に変わる際,鉄分を磁鉄鉱として晶出させるが,ときには自然鉄や鉄‐ニッケル合金(アワル鉱)などの非酸化物を生じることがあり,蛇紋石化が還元的条件で起こることを示す。変質鉱物はほかに,条件によって滑石,ブルーサイト,透セン石,緑泥石などが伴われる。蛇紋岩が熱変成作用や広域変成作用を受けた場合には,鉄分が少なく,マグネシウムに富む透輝石,直セン石,エンスタタイト,カンラン石などができる。」

(1)〜(3)を合わせてみると、リフォーム、リノベーションにおいて「蛇紋岩」とは、「蛇紋石を主成分とする岩石」のことであるとおわかり頂けたと思います。