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「化粧軒裏(けしょうのきうら)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集512

■化粧軒裏(けしょうのきうら)

「化粧軒裏」は「けしょうのきうら」と読みます。「化粧軒裏」とは和風建築の軒裏にある垂木や野地板を化粧にしてみせることです。

化粧や化粧材とは仕上げという意味があります。建築には下地と化粧という言葉を用いており、仕上げ材の素材を生かすための素地のことを下地、仕上がったときに直接に人の目に触れる部分のことを化粧と言います。また、構造物ではない部分に使われ、見せることを意識した材料のことを化粧材と呼びます。

建築では下地と化粧を使い分けることで、きれいに仕上がるのです。外構の場合、路面の仕上げでアスファルト部分に、砕石敷きの路盤を下地として用いることがあります。また、インターロッキング敷きでは、捨てコンクリートを下地として使うこともあるでしょう。建築において化粧と下地は重要な役割を持っています。

軒裏とは軒の下面の外部に面している部分のことです。軒とは屋根の中でも窓や玄関を含む、外壁全体よりも出ている部分のことを指しています。また、軒先とは出ている地面と水平な屋根の先端部分のことです。また、軒下とは軒の下の全範囲を指しています。

軒には窓や外壁を雨から守る、外壁を紫外線から守る、デザイン性を高めるという効果があります。軒を放置すると雨漏りが起こったり、見栄えが悪くなったりするでしょう。軒は住宅を美しく保つのに重要な役割があります。

軒裏は目立つ場所ではありませんが、軒裏にも化粧を施すことで軒をきれいに見せる効果があります。

(参考:まるわかり注文住宅「建築・住宅用語集」)