誰でもわかるリノベ用語集513
事例集ダウンロードはこちら
■ボイル油(ぼいるゆ)
「ボイル油」とは「ぼいるゆ」と読みます。誤った読み方として「ぼいるあぶら」と言われることがありますが、正しくはありません。
「ボイル油」とは亜麻の花から採取される亜麻仁油が主成分の油脂のことです。主に木部や鉄部のなどのペイントに用いられます。乾燥油に酸化促進剤を加えてから、100℃以上に加熱により酸化させて作ります。
各辞書・辞典からの解説
「ボイル油」について、他の角度からも内容を見ていきましょう。
(1)「デジタル大辞泉」より
「デジタル大辞泉」において「ボイル油」とは、「乾性油の亜麻仁油・大豆油などに乾燥剤を加えて煮沸し、乾燥性を高めた油。ペイント・印刷インクなどに用いる。」となっています。
(2)「精選版 日本国語大辞典」より
「精選版 日本国語大辞典」において「ボイル油」とは、「亜麻尼油や荏油などの乾性油に金属酸化物を混ぜて煮沸し、さらに乾性を増した油。ペンキ、油絵の具などの溶剤に用いる。」となっています。
意味は「デジタル大辞泉」とほぼ同様です。
(3)「世界大百科事典」より
「世界大百科事典」において「ボイル油」とは、以下のような文章で説明がされています。
「乾性油または半乾性油に乾燥剤を添加し,空気吹込み,加熱処理を行って,油性塗料用の油脂として乾燥性を高め,乾燥所要時間を短くしたものをいう。乾性油などは不飽和度の高い脂肪酸を多く含み薄膜状にして空気中に置くと乾燥皮膜を生ずるが,乾燥所要時間をさらに早くして実用上便利なものにするためこの処理を行う。使用油脂はアマニ油,荏油,麻実油,サフラワー油,ダイズ油など。また,乾燥剤としては鉛,マンガン,コバルトなどの酸化物,および金属セッケン,ナフテン酸セッケンなどで,使用量は0.1~0.5%。」
(1)〜(3)を合わせてみると、リフォーム、リノベーションにおいて「ボイル油」とは、「亜麻尼油などから作られた油」のことであるとおわかり頂けたと思います。
事例集ダウンロードはこちら