誰でもわかるリノベ用語集540
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■施釉(せゆう)
「施釉」とは「せゆう」と読みます。「施釉」とは、焼き物に釉薬をかけることです。釉薬にはうわぐすりという意味があり、タイルなどの焼き物に釉薬を施すことにより色、色ツヤ、光沢などの自然な味わいを出せます。また、表面をコーティングするので汚れや傷から守るという効果もあります。
タイルなどの焼き物には大きく分けて2種類のタイプがあります。ひとつは無釉タイプで、素地そのものの色を生かした焼き物のことです。粘土に含まれた鉄分の化学反応によって色が変化するタイプと、白色の素地に酸化金属などの顔料を加えて着色したタイプがあります。
もうひとつは顔料を使用して加工した施釉タイプです。施釉した焼き物の中には、白色の素地に色を加えたタイプと、鉄分などを含んだ有事素地に色を加えたタイプの2種類があります。
施釉にはさまざまな種類があり特徴も異なります。主な施釉は以下の通りです。
・透明釉
釉の基本的なタイプであり、組成により石灰釉や亜鉛釉と呼ばれる
・砂金石釉
鉄、ウラン、銅、クロムなどを含んだ釉で、キラキラと光るのが特徴
・マット釉
微細な気泡や結晶を生じさせた釉
・貫入釉
釉の表面にヒビを入れたタイプ
・乳白釉
ジルコニットを使用して釉の透明色をなくしたタイプ
・結晶釉
鉄や亜鉛などを加えた釉
・なまこ釉
釉の流動によって流紋が現れたタイプ
・ラスター釉
釉を700℃以上にして蒸着させたタイプ
建築ではデザインや機能性に応じて、さまざまなタイプのタイルを使用します。
(参考:上村建陶株式会社「タイルの種類」)
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