誰でもわかるリノベ用語集593
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■和小屋(わごや)
「和小屋」とは「わごや」と読みます。「和小屋」とは、日本式の屋根を支える構造のことです。木造の建築物の屋根を支える骨組みのことを小屋組みといいます。小屋組みには和小屋と洋小屋があり、垂直な小屋束によって屋根を支える構造のことを和小屋、小屋組に斜材を組み入れた構造のことを洋小屋といいます。
和小屋は束と梁で構成されています。屋根の重さを束で支える構造になっており、束の重さを梁が支えます。束には軸力、小屋梁には断面力が生じます。
和小屋の特徴は施工が簡単なことです。洋小屋とは異なり、下小屋で加工した物を現場で立てあげるときに小さな部材を桁上で組むことができます。工事のスパンが短いときは、和小屋を用いた方が経済的です。
和小屋のルーツは8世紀頃です。ただし、束の間隔が一定になったのは12世紀頃と言われています。雨への対策を目的としており、雨の多い日本の天気に合った構造として広まるようになりました。また、日本では天井を全面に貼る習慣があり、屋根と天井の構造を分けるように建築するようになりました。その結果、14世紀には現在と同じ和小屋の構造が生み出されています。
和小屋が広まった頃は神社、仏閣、宮殿などに使われていました。その後、18世紀には民家にも利用されるようになっています。
和小屋は東南アジアでも見ることが可能です。ただし、東南アジアで使用する木材は日本の木材よりも固く、等間隔で束を建てるタイプは少ないでしょう。
(参考:建築学生が学ぶ構造力学「和小屋とは?1分でわかる意味、構造、利点、スパン、洋小屋との違い」)
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