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「ウォーターハンマー」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集599

■ウォーターハンマー

「ウォーターハンマー」とは、水圧管の水流を締め切ったときに生じる高水圧の現象のことです。ウォーターハンマーのことを「水撃作用」と呼ぶこともあります。ウォーターハンマーはキッチン、洗面室、浴室などの住宅内で発生します。ゴンという強い衝撃音が特徴です。

ウォーターハンマーが起きる原因は、配管の圧力の急上昇です。配管内を流れる水は圧力変動もなく、穏やかに流れます。しかし、スムーズに流れている状態で水の流れを止めると流れていた水が行き場を失い、閉じたバルブの中で圧力上昇が発生します。運動エネルギーが圧力エネルギーに変わることで、衝撃音が発生するのです。

ウォーターハンマーを放置したままにすると、給湯器などのセンサーにダメージを与えます。漏水だけではなく排水管の破裂などの問題も生じるでしょう。マンションやアパートなどの集合住宅では、騒音問題に発展するケースもあります。

ウォーターハンマーを防ぐための方法は、水栓をゆっくりと閉めることです。配管を流れる水の勢いをゆっくりと抑えることで、ウォーターハンマーを防げるでしょう。また、急回転するバルブを取り付けないことでも防げます。バタフライバルブやボールバルブを避けて、緩やかに開閉できるバルブに変えましょう。流量を緩やかにするバルブとして、グローブバルブやゲートバルブなどがあります。

また、配管に空気弁を取り付けるのもおすすめです。ウォーターハンマーが発生する際に、大気から配管へ空気を送り込んで衝撃を和らげます。

(参考:アピステコラム「配管のウォーターハンマーを防止する方法」