何にでも当てはまることですが、ウォークインクローゼットは、メリットばかりではありません。特にデメリットが目立つのは、マンションなど居住空間が限られているケースです。なぜなら、ウォークインクローゼットが、貴重な居住空間を減らしてしまうからです。
ここでは、ウォークインクローゼットをリフォームで造る場合と壊す場合、それぞれの注意点を見ていきましょう。
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もくじ
ウォークインクローゼットを造るリフォーム
ウォークインクローゼットを造るメリットは、「中でコーディネートが完結する」「大きいものが置ける」「大量に収納できる」の3つです。
中でコーディネートが完結する
着替えに必要なものは、ほぼすべて収まっていますから、ウォークインクローゼットの中だけでコーディネートが完結します。たとえば、お気に入りのスカートを探すために、家中の押し入れを探し回る必要はないのです。またウォークインクローゼットの中で、着替えも完了します。
大きいものが置ける
スーツケースなど大きなものを収納しておけるのも、ウォークインクローゼットのメリットです。もちろん収納しておくものは、ファッションアイテムに限りませんから、お米や缶詰などを収納してパントリーを兼用させることもできます。
大量に収納できる
ウォークインクローゼットは、押し入れと比べると収納力はアップするでしょう。また、従来の押し入れなら季節ごとに必要だった衣替えも、ウォークインクローゼットなら不要になるでしょう。
ウォークインクローゼットを造る場合の注意点
メリットの大きなウォークインクローゼットですが、デメリットもあるものです。以下の注意点を踏まえることで、デメリットを最小限にしておきましょう。
収納スペースの目安は14%
収納は便利である一方で、住空間を削ります。収納スペースが延床面積に占める割合は、14%が理想とされていますから、ウォークインクローゼットを造ることで収納面積が増えすぎないよう注意してください。
(参考:積水ハウス株式会社 総合住宅研究所 生活リテラシー「本当に暮らしやすい収納ってなんだろう」)
造る場所はこだわらない
寝室のそばに造りたくなる気持ちはよくわかりますが、必ずしも正解とはいえないのがウォークインクローゼットです。寝室にこだわらず、広さに余裕があるところに設けるのが正解と考えましょう。たとえばキッチンの側に造れば、パントリー兼用にもできるのですから。
棚はフレキシブルにする
ウォークインクローゼットを造るなら、棚は固定しないことがおすすめです。棚柱・ブラケット・棚板・パイプハンガーを用いることで、棚同士の間隔や、置く・吊るすを自由に変えられるようにしておきましょう。これにより、当初は想定外だったアイテムも収納できるようになりますし、収納力もアップします。
ウォークインクローゼットを壊すリフォーム
ウォークインクローゼットのデメリットは、貴重な居住空間を削りかねないところです。人が入ることができるウォークインクローゼットは、従来の押し入れより通路分の広さが必要になりますから、それだけムダになる空間が広いのです。居住空間が狭いと感じるなら、ウォークインクローゼットを壊すリフォームを検討しましょう。
ウォークインクローゼットを壊す場合の注意点
居住空間が広くなりますから、造る場合と異なり、ウォークインクローゼットを壊すデメリットはそれほどありません。しかし唯一にして最大のデメリットが、収納スペースが少なくなることです。代替の収納スペースを設けたり、不要なものは処分したりする必要があります。
ウォークインクローゼットの代替は見せる収納
ウォークインクローゼットをリフォームで壊すなら、代替の収納が必要になります。おすすめは、居住空間にあまり響かない、見せる収納を活用することです。中でも参考にしたいのが、写真のように天井からアイアンバーを取り付ける方法です。寝室に取り付けるならば、まるごとウォークインクローゼット感覚で使うことができますし、犠牲になるスペースは高い位置ですから、居住空間にはあまり響かないでしょう。
同様に高い位置に棚を設ければ、頭上のデッドスペースを収納に活用することも考えられますし、少々大規模なリフォームにはなりますが、ロフトを造れば、ウォークインクローゼットと同等の収納力を確保することもできるでしょう。
まとめ
収納力が魅力のウォークインクローゼットですが、リフォームで造ることを検討しているならば、デメリットを把握することが必要です。デメリットの中で最大は、貴重な居住空間が削られることです。造る場所にはこだわらないなど、居住空間に与える影響は最小にするべきですし、棚をフレキシブルにするなど、ウォークインクローゼットの収納力を最大にしましょう。また、すでにあるウォークインクローゼットが居住空間を削るようならば、壊すリフォームも検討すべきです。
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