読書家やマンガ好きの人にとっては宝物のような存在である本。気になる作品を買うたびにどんどん増えていくので、収納場所に困っているという人も多いのではないでしょうか。そんなたくさんの本を収納する場所として活用したいのが、壁面を使用した本棚です。デッドスペースになりがちな壁面を使用することで、生活空間を最大限生かした収納スペースを確保できます。
今回は、壁面本棚のメリット・デメリットや設置場所を考える上でのポイントを解説。実際に壁面本棚を取り入れたリノベーション事例も紹介していきます。
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壁面本棚のメリットとは?
まずは壁面収納のメリットについて順番に見ていきましょう。
メリット1:デッドスペースを活用できる
壁面本棚1つ目のメリットは、デッドスペースを収納として有効活用できること。通常の本棚は天井よりも低い位置までしか高さがないため、壁際に置いたとしても上のスペースが空いてしまいます。壁面本棚であれば、壁一面を収納としてフルに利用することができるというのは利点です。
収納力が高い割に奥行は通常の本棚とそれほど変わらないため、通常の本棚を複数置くよりも省スペースで多くの本が収納できるというのも嬉しいポイントですね。
メリット2:地震で倒れる心配がない
2つ目のメリットは安全面。本棚は背が高く不安定なため、地震があると転倒するリスクがあります。棚が倒れれば本が大量に落ちてくることになるので、下にいればケガする危険性も高いでしょう。壁面本棚は壁に固定されているため、地震で本が落ちてくることはあっても、棚が倒れてくることはほとんどありません。
メリット3:見せる収納としてデザイン性が高い
3つ目のメリットは、見せる収納として機能するということ。壁一面に本や物をディスプレイすることができるので、インテリアにおけるアクセントとして有効です。本に囲まれて暮らしたいという人にとっては、夢のような空間を作れるかもしれませんね。
壁面本棚にはデメリットもある
メリットが多い壁面本棚ですが、裏を返せばデメリットもあります。続いては、壁面本棚を設置するにあたって気をつけたいポイントを解説していきます。
デメリット1:壁が一面使えなくなる
当然のことですが壁を一面本棚にしてしまうと、その壁には何も置けなくなります。時計やテレビを設置したり、壁に寄せて他の棚やテーブル・ソファを置いたりといったことができなくなるので、部屋のレイアウトが制限されるのです。
デメリット2:高いところのものが取りづらい
壁面をフル活用することで収納力が高まる壁面本棚ですが、上のほうに収納したものが取り出しにくいというデメリットもあります。身長が低い人の場合、踏み台を使って取り出さなくてはなりません。上のほうには使用頻度の低いものを収納し、よく使うものは手の届きやすい場所に入れるといった収納の工夫が必要です。
デメリット3:コストが高くなりがち
壁面本棚は家の壁面サイズに合わせて、オーダーメイドで設置するのが基本。既製品で対応するのが難しいため、通常の本棚に比べてコストがかかりがちなのはデメリットと言えるでしょう。設置費用を抑えたい場合には、DIYにチャレンジするという手もあります。
壁面本棚の設置場所を検討する上でのポイント
スペースを有効活用できる壁面本棚は、設置場所によって使い勝手が大きく異なります。
代表的な設置場所としてはリビングや寝室が挙げられるでしょう。リビングは家族全員が集まる場所なので、家族全員分の本や家族でシェアしたい本を収納したい場合におすすめ。本棚が目に触れやすいため、こまめな整理整頓を心がける必要があります。
寝室はプライベートな空間ですから、個人的な趣味や仕事の本、一人で楽しみたい本を収納したい場合に向いています。ワークスペースの近くに設置すれば、最近増えている在宅ワーク用の本棚としても活用できますね。
他には、階段に壁面本棚を設置する事例も多くあります。階段の壁面は特に使い道がなく、デッドスペースになっていることがほとんど。ここを全面本棚にすることで、限られた面積で効率的に本を収納できるのです。また、階段で上がっていけるため、上のほうの本も取り出しやすいというメリットもあります。
壁面本棚リノベーション事例
最後に壁面本棚を活用した、おすすめのリノベーション事例を紹介していきましょう。
ワークスペース併設の大容量壁面本棚
1つ目は、広々としたLDKの一面に大容量の壁面本棚を設置した事例。家族全員が集まる場所にあるので、家族それぞれの本を収納するのにもってこいです。本棚のすぐ近くには半個室型のワークスペースを完備。仕事や作業に使う本を収納しておけば、家でも快適に仕事することができそうですね。
事例:壁面書庫のある暮らし
テレビ棚を兼ねた壁面本棚
こちらもリビングの壁一面を本棚として活用した事例です。マテリアル感の強いリビングに、木目の美しい壁面本棚がよくマッチしています。この壁面本棚にはテレビを設置できる部分も用意されており、本棚としてだけでなくテレビラックとしても機能するのが特徴。これだけ大容量な収納があれば他に棚を設置する必要がなく、限られたリビング空間を自由に使えます。
事例:これぞリノベのベストレシピ。
まとめ
デッドスペースになりがちな壁面を使って、大容量の収納スペースを確保できる壁面本棚。一つあれば本を大量にしまうことができるため、本棚をまとめることもできます。本の収納場所に困っているなら、リノベーションで壁面本棚の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
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