ずらっと並ぶ本の背表紙、天井まで本で埋まった空間。本が好きな方なら、壁一面の本棚があるお部屋というのは憧れの一つではないでしょうか。
では、壁面本棚はどのくらいの費用や工期でできるモノなのでしょうか。今回は、壁面本棚の費用相場や工期の目安をお伝えしていきます。そのあとで、オシャレな事例も紹介ます。
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壁面本棚は容量の大きさと見た目のカッコよさが魅力
壁を本棚として使う壁面本棚のメリットとして、まず、大容量の収納力があげられます。天井までの高さを最大限に利用して本棚を作ることもできます。また、部屋の端に設置するので、お部屋のスペースが有効活用できる点や、生活動線の邪魔にならない位置でじっくり本と向き合える、という点もメリットといえるでしょう。
壁面本棚は壁や柱に造り付けるので、部屋と一体化します。そのため、強度が高くなり地震の揺れにも強い本棚とも言えます。地震の多い日本で、本のように重量のあるものを収納するために、向いている収納方法といえるでしょう。
一方で、本棚はお部屋のインテリアとしても存在感のある家具の一つです。インテリアに取り入れた時、壁面本棚がかっこよく見えるのは、縦横にラインが揃っていることがポイントとされます。システマティックな枠組みは、たくさんの本を収納していても、見た目をすっきりと整った印象にまとめてくれそうです。
本棚の、棚板の素材やカラー、表面の仕上げなどを変えると、また違った表情の演出も期待できます。ユーズド感のある木材でレトロな図書館のようにしたり、北欧テイストの明るいお部屋にはホワイトで重さを感じさせない本棚にしたりするのもいいですね。
壁面本棚の圧迫感が気になるなら
本でいっぱいの壁面本棚にしてしまうと、圧迫感が出てお部屋が狭く感じられるのでは、という心配もあるかもしれません。そういう時には、本棚に抜け感を作って部屋を広く感じさせるアイデアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
●本の背表紙を棚の前面に揃える
本を棚の奥まで入れないで、背表紙を揃えるようにすると、本の高さが揃っていなくても見た目がすっきりします。
●目線の高さを中心に、雑貨などをディスプレイして余白を作る
自然と目に入ってくる位置に、雑貨などを置いて空いているスペースを作ってみましょう。視線が行きやすいところに抜け感を出すことができれば、全体の印象も変わってくるでしょう
壁面本棚の費用相場や工期はどのくらい?
本棚の費用相場は、サイズ、素材で変わる
本棚を設置する費用は、サイズや使う素材、工事の方法などによっても変わってきます。まずは一例として、シンプルな扉無しの本棚を設置する場合を紹介しましょう。
高さ2.3m、幅1.8m、奥行き約30cmのサイズで、一般的な合板の棚板を使い、可動棚の金具を付けた場合、材料・工事費込み約15万円~20万円になるようです。
同じ仕様で、横幅を3mに広げると約25万円から30万円、棚板の素材をパイン集成材にすると約20万円~25万円ほどが目安です。
また、大きな本棚といえばリビングに作ることも多いですが、リビングの壁一面に本棚を設置する場合の費用は、約40万円~70万円が相場と言われます。
本棚の費用相場は、工事方法で変わる
上で紹介した本棚は、大工さんが現場に来て、サイズに合わせて造り付けで作ってもらう方法で設置された例ですが、他の方法に比べて低予算で家具を設置できるとされています。
また、既製品のパーツを組み合わせて棚を作るシステム収納家具を作る方法では、約20~80万円で本棚を作ることができるようです。広い面積を棚にしたい場合や、特注のサイズにしたい場合などは費用が高くなりますので、見積もりを取って確認しましょう。
デザインなどにこだわるなら、家具職人や家具工房などに本棚を作ってもらう家具工事になることがあります。作ってもらった本棚を設置場所に搬入し設置します。この方法での費用相場は、約20~100万円。デザインや素材にこだわれば、さらに費用が高くなることもあるでしょう。
本棚の工期は、1~2日
本棚の設置する工事の工期は、簡単なものなら半日程度、それ以外でも大体1日で完成することが多いでしょう。リビングの壁一面を埋めるような壁面収納でも一般的には大体1日がメドとされます。
ここで紹介した費用相場や工期は、ひとつの目安です。実際に本棚を設置する場合には、施工業者から見積もりを取って、内容を確認しましょう。
・参 考
SUUMO「収納リフォームの費用相場。壁面収納、パントリー、クローゼットなど部位別に解説」
ハピすむ「本棚リフォームで本収納の悩みを解決!リフォーム&収納アイデア5選」
toolbox「可動収納棚 カラ松合板の棚板(無塗装)+塗装の壁」
価格.com「『大容量の壁面収納』 – リビングリフォームの事例」
壁面本棚のおしゃれ事例をピックアップ
木目を生かした大型壁面収納
こちらの写真のお部屋には、木の温もりを醸し出す棚板が印象的な壁面収納棚が設置されています。壁やライティングレールはクールなテイストでまとめてある中、フローリングや収納棚にはナチュラルな木の素材をふんだんに使っていて、そのコントラストでインパクトあるスペースを作り出しています。
・参考:「リノベーションは生活空間をこれだけ変える!リノベーションのビフォーアフター3選!」
リビングに大容量の壁面書庫
続いては、壁一面の大型本棚のあるリビングの事例です。深みのあるダークブラウンの棚板は、キッチンのパネルと色を揃えてあり、ホワイト系のお部屋のインテリアを引き締めています。
・参考:「壁面書庫のある暮らし」
システム収納家具でセミオーダー感覚の壁面本棚
こちらの無印良品の製品例は、組み合わせできるパーツで作られた壁面収納です。幅や段数が選べる棚枠やラック、引き出し付きのキャビネットなど、既製品を組み合わせて自分だけの壁面本棚を作ることもできます。
ネット上で組み合わせの完成形をシミュレーションすることもできるので、購入・設置する前にお部屋に置いた様子をイメージできて、安心感もありますね。
・参 考
無印良品「収納家具(棚・ラック)」
無印良品「スタッキングシェルフ 組み合わせシミュレーター」
まとめ
壁面本棚は、お部屋の空間を有効に使いながら、大容量の収納スペースを確保することができる収納の形の一つです。面積も広く存在感がありますが、縦と横にまっすぐ伸びる板のラインがすっきりと整った印象も作り出してくれます。
費用相場は、サイズや使う素材、工事の方法によっても異なります。デザインや予算で迷うことがあれば、工期と合わせてプロに相談してみてください。
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