この記事を書いたのは
はせがわ あかね|整理収納アドバイザー
作業療法士として働きながら、整理収納・子育て・インテリアなど暮らしに役立つアイデアを発信。
あなたらしく「暮らしやすい」空間づくりを提案します
こんにちは!片づけクリエイターのはせがわ あかねです。
家作りをしていると迷いがちなのが、部屋の間取りと家具の配置です。家具は既存のものを使うのか、新しく購入するのか、はたまた造作して備え付けるのか……頭を悩ませるオーナーも多いはず。
そこで今回は「造作家具」に焦点を絞り、メリット・デメリットや実際のリノベ事例をご紹介していきます。
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造作家具のメリット・デメリットって?
造作家具とは、その部屋専用の造り付け家具のこと。工務店などに相談してオーダーメイドで作るので、デザインやサイズを自由に選べるのが良いところですよね。また、壁と一体になっていることで部屋に統一感が生まれ、スッキリと洗練された雰囲気を作ることができる点もメリットと言えます。
逆にデメリットとして挙げるなら、コスト面。オーダーになるため大量生産できる置き家具と比較すると、金額が上がってしまうことも。ただ、中には元の構造物を利用し、低コストで作れるものもあります。コスト面に関しては、「高いから」と諦めずまずは施工会社に相談してみることをオススメします。
真似したい!造作家具のアイデアとリノベ事例
それではここから、造作家具を用いたリノベ事例について紹介していきます。
まるで秘密基地な造作家具
こども心くすぐるちょっぴり不思議なデザイン。こちらの造作家具、実は二段ベッドなんです。中に入ってみると、こんな感じ。
横長の窓と照明で明るく、閉塞感がありません。「こどもっぽい」「窮屈」「危ない」といった二段ベッドのイメージを覆す、デザイン性の高いリノベーションですね。こどもはもちろん、大人もワクワクする空間となっています。
これぞ造作家具の醍醐味!小上がりスペース
LDKの一角に設けた造作の小上がり畳スペースです。床を一段底上げするだけで空間の使い方がぐっと広がり、まるで部屋がひとつ増えたかのような感覚に。
下部には大容量の収納が備え付けてあり、こどものおもちゃやお昼寝用の枕や布団を入れておくこともできそうです。
リモート時代に便利な造作家具
キッチン向かいに備え付けられたワークスペースは、こどもの宿題や在宅でのお仕事に便利ですよね。ダイニングテーブルとは別にこういったスペースがあると、食事の度にモノを避ける手間もなくなります。
置き型のテーブルと違い造作家具はしっかりと固定されているので、机がグラつくことなく安心して作業に集中することができます。
賃貸物件でもこのような形のスペースが設けられていることがありますが、奥行きが浅く作業をする場合は「狭い」と感じてしまうことも。「キッチンカウンター」として使うのか、「ワークスペース」として使うのか、目的によってちょうど良い奥行きが異なるという点には注意です。
上から下までお気に入りの造作家具
テディベア作りが趣味のご夫婦の自宅です。作ったベアはこちらの造作棚へ。造作家具なら、ディスプレイしたいモノに合わせてピッタリのサイズで収納を作ることができるので、見映えもバッチリ。
万が一地震が起きても、置き家具のように倒れる心配が少なく安心です。
まとめ
「造作家具は高い」というイメージがあり、採用を迷っているケースも多いかと思います。でも、デメリット以上に得られるメリットがたくさんあります。
造作家具は、世界でひとつのオリジナル家具です。大量に生産し、大量に捨てられていく時代の中で、唯一無二のオリジナル家具を長く大切に使っていく暮らしはきっとあなたの心を満たしてくれるはず。
リノベーションをご検討の際は、ご紹介したアイデアをぜひ参考にしてみてくださいね。
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