誰でもわかるリノベ用語集872
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■パッシブデザイン
「パッシブデザイン」とは、自然や環境が持つエネルギーを利用して電気や空調などの使用を減らすようにデザインすることです。住宅などの建築デザインに、太陽光、風、空気の温度差、地熱、雨水などの作用を意図的に取り入れます。
例えば換気で考えると、電気を使って換気扇を動かす方法に対して、建物の外と中との空気の温度差を利用する換気、建物の外と中の風圧の差を利用する換気は、パッシブ換気と呼ばれます。
パッシブデザインのメリットは光熱費を抑えながら快適に過ごせることです。自然の仕組みを使って建物内の気温を一定に保てれば、それだけエアコンや暖房器具の使用を減らせるでしょう。省エネの効果を期待できますし、身体的な負担の軽減にもつながります。
一方でパッシブデザインには注意点もあります。周辺環境や敷地条件によっては自然のエネルギーを十分に得られず、期待した効果が出ないこともあります。パッシブデザインで住宅を建てても、十分な風が建物内に入り込まなかったり、日差しが得られず太陽光の力を生かせなかったりする恐れがあるのです。
また、パッシブデザインを取り入れる際には建築費用にも注意しなければなりません。天窓や吹き抜けなど、技術的に複雑だったり難しかったりするデザインを取り入れる場合には、標準的な仕様よりも多くの費用がかかることが考えられます。
パッシブデザインを取り入れたリノベーションを検討するなら、施工業者やプランナーとよく相談しながら進めていくのがおすすめです。
・参考:パッシブデザイン住宅とは? メリットとデメリット、建てる際の注意点を紹介
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