住宅取得の方法として、中古物件を購入してリノベーションすることのメリットが注目されるようになってきています。
今でこそ注目を集める中古物件ですが、日本では、長い間、中古物件の流通が活発とはいない状態が続いていました。それは中古物件についての「不安」があったことが大きいとされています。
汚れていたり劣化が進んでいたりする部分があるのではないか、見えないところの耐久性や建物の耐震性は十分なのか、といった漠然とした不安から、中古物件が避けられることもあるでしょう。
そこで、中古物件の状態を専門家が検査し、住宅としての品質を明らかにする仕組みが作られました。
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『適合R住宅』と『安心R住宅』
ここでは、基準を満たす住まい住まいの基本機能(重要インフラ)の安心を提供する『適合R住宅』、基礎的な品質(耐震性・構造)の安心を提供する『安心R住宅』についてご紹介します。
『適合R(リノベーション)住宅』とは
適合リノベーション住宅は、きちんと検査をしたうえで必要な改修工事を施し、その記録を住宅履歴情報として保管します。住宅履歴情報があれば、点検やメンテナンスがしやすく、将来売却するときにも役に立ちます。また、万が一の不具合に対してもアフターサービス保証がついてくるので、安心して選べるリノベーション住宅です。
築年数も工事規模も様々な既存住宅のリノベーションに一定の基準を定め、給排水管・電気配線など住まいの基本機能(重要インフラ)でありながら見えない箇所も確認を行います。つまり、統一規格に則って検査・工事・保証が行われ、住まいの見えない部分まで「安心」できる、ということ。
適合リノベーション住宅の種類
適合リノベーション住宅は、住宅のタイプ別に基準が設定されています。
- R1住宅 : 区分所有マンション専有部分
- R3住宅 : R1住宅にプラスして、共有部分を含む一棟全体
- R5住宅 : 戸建住宅
『安心R住宅』とは
安心R住宅は、「不安」「汚い」「わからない」を払拭した販売物件で、リフォーム等について情報提供が行われる既存住宅に対し、国の関与のもとで事業者団体が標章を付与するしくみです。
専門家が検査(インスペクション)を行い、新耐震基準への適合や構造上の不具合、雨漏りが無いか、といった点をしっかりチェック。品質基準を満たした既存住宅についてリフォームや修繕計画等の情報提供もされます。つまり、「安心」「きれい」「わかりやすい」住宅といえます。
さらに、安心R住宅は、保険※に加入するための検査に適合しています。 保険※に加入することで、購入後に構造上の不具合や雨漏りが見つかった場合、一定期間保険で対応できる他、住宅ローン控除や住まい給付金など国の支援制度が利用し易くなります。
※国が指定した住宅瑕疵担保責任法人が提供する既存住宅売買瑕疵保険
マンションの安心R住宅
マンションでは基準管理組合により適正な管理が行なわれているかをチェックし、下記の図書が備わっていることを確認します。
- 「管理規約」
快適なマンション生活を維持するために、マンションの実状に応じたルールが載っているものです - 「長期修繕計画」
長期的かつ計画的な修繕を適切にするためのものです
適合R住宅&安心R住宅を手に入れるには
リノベーション協議会のサイトにて適合リノベーション済物件のご紹介やリノベーションの相談先のご紹介をしています。
適合R住宅、安心R住宅について詳しく知るなら。
リノベーション協議会「適合R住宅と安心R住宅」
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