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「道路幅員制限(どうろふくいんせいげん)」とは何か?|誰でもわかるリノベ用語集

誰でもわかるリノベ用語集457

■道路幅員制限(どうろふくいんせいげん)

「道路幅員制限」とは「どうろふくいんせいげん」と読みます。「道路幅員制限」とは、道路幅員に関する制限のことです。日本では、道路の幅員に関する規定を道路構造令で定めています。例えば、地方の高速自動車道路や自動車専用道路では、区分により3~3.5mの車線の幅員を定めています。また、都市部の高速自動車道路や自動車専用道路も、区分により3~3.5mの幅員を定めています。都市部の道路に関する幅員については、区分により2.75~3.25の幅員と決められています。

日本の法律では、前面道路に関する法律も定めています。前面道路とは、建築物の敷地に接する道路のことです。建築基準法によると、住宅が建てられる敷地は最低でも1つの前面道路に接している必要があり、4m以上の幅員を有していなければなりません。2つ以上の道路に接している場合には、幅員の広い道路を前面道路として扱えます。前面道路が4m以下のときには、敷地面積に対する建物の延べ面積や高さに関する制限が加えられるのです。この制限のことを道路幅員制限と言います。

道路幅員制限は、建物を建てるときの容積率と大きな関係があります。容積率は、建物の延べ床面積を敷地面積で割ったものです。建物を建てるときには、都市計画で定められている容積率の最高限度以下でなければなりません。地域や区域によって容積率が決まっており、道路幅員制限に該当している地域では、地域や区域に応じて別の容積率を定めているのです。そのため、前面道路の幅員が狭いと、容積率が小さくなります。

・参考:まるわかり注文住宅「容積率」