長い時間をかけて、多くの人と関わりながら進められるリノベーション。進捗の各段階や施工内容により関わる人が変わったり、一体この人はリノベーションにどう関わってどんなことをするんだろう、と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
今回は、リノベーションに「関わる人」の中で、「インテリアコーディネーター」にフォーカスして、リノベーションにおける「インテリアコーディネーター」の役割や依頼方法などを含め詳しく解説してきます。
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「インテリアコーディネーター」とは?
インテリアコーディネーターとは、いわば、快適で心地よい住空間を作るスペシャリスト。インテリアや商品に関する幅広い知識だけでなく、色彩心理や空間演出など専門知識を駆使して、家具の配置や効果的な照明などを提案しつつ、空間作りをトータルにプロデュースしてくれます。
お部屋の雰囲気作りにかかせないインテリアをアドバイスしてくれるインテリアコーディネーターは、リノベーションにどう関わってくるのでしょうか。まずは、リノベーションとインテリアの関係を見ていきましょう。
リノベーションとインテリアの関係
「リノベーション」とは、時代や住まい手のライフスタイルにあった間取りや内外装などの変更、または、新たな機能を取り入れて、既存の建物に新たな価値を持たせること。
一方、「インテリア」は、英語で内面を意味する単語ですが、日本語では、家具類や照明などの室内装飾品の室内装飾品のこと一つとして捉えられています。
自分好みの快適な住まいづくりを考えた際、どちらも頭に浮かんできませんか?
リノベーションとインテリアの関係、実はその調和が、成功する部屋づくりの大切なポイントの一つになってきます。
リノベーションとインテリアの調和が大切な理由
リノベーションで、使いやすい間取りに好みの壁紙や床材を取り入れて作りあげた空間に、自分好みの家具や照明などのインテリアを配置して、やっと理想の部屋づくりが実現したと言えますよね。
しかし、それぞれ単独ではセンスのよいすてきなものなのに、なんだか全体のバランスが悪く、雰囲気がまとまらない…といった場合は、リノベーションで作りあげた内装とインテリアの調和がとれていない可能性があります。
よって、リノベーションのプランを立てる際には、内装とインテリアの調和を考えながら完成図を頭に描きつつ、家具との質感の統一がとれるような素材を使ったり、内装とマッチするインテリア選んだりすることが大切です。
お手持ちのこだわりの家具を活かしたい場合は、そのインテリアを中心にリノベーションのプランニングをするとよいですね。
リノベーションにインテリアコーディネーターは必要?
さて、内装とインテリアコーディネートの両面から部屋づくりをすることが大切なリノベーションですが、そこにインテリアコーディネーターは必要でしょうか。
答えはYESとNO。
もし、自分の暮らし方や好きなテイストが鮮明で、内装から照明、家具の配置まで、そのほとんどが具体的に決まっている場合、インテリアコーディネーターは必要ないでしょう。
逆に、家具選びはあまり自信がない方や、なんとなく部屋の雰囲気は決まっているがどうしてよいかわからないなど、様々な理由でインテリアを自分で決められない場合は、インテリアコーディネーターに依頼するのも一つの手です。どんな風に暮らしたいかなどをヒアリングしながら、住まい手のぼんやりとした要望を形にし、暮らしやすい空間に導いてくれます。
リノベーションにおいて「インテリアコーディネーター」に依頼するには
さて、リノベーションでインテリアコーディネーターに関わるとしたら、どこに依頼したらよいでしょうか。そのメリット・デメリットも見ていきましょう。
依頼先はどこ?
- フリーランス
ホームページやブログを通じての依頼がほとんどで、内容によってはオンラインの打合せのみで完結することも。 - インテリアショップ
家具ブランドやインテリアショップで、インテリアコーディネートを相談できる場合があります。多くは商品購入が必須となるケースですが、好きなブランドで部屋づくりをしたい場合などはおすすめです。 - リフォーム及びリノベーション会社やハウスメーカー
リノベーション依頼先に、インテリアコーディネーターが在籍していることもあります。その場合は、リノベーションとインテリアの両面からトータルコーディネートしてもらうことも可能です。
リノベーションと同時にインテリアコーディネートを依頼したい場合、インテリアコーディネーターの在籍する会社を選べば、一度に同時にすすめることもできます。また、建築事務所や設計事務所など、建築に関係する会社に在籍している場合もあり、依頼先によってその内容や料金も異なるので、問い合わせが必要となります。
インテリアをプロに頼むメリットとデメリット
- 全体のバランスがとれた、おしゃれな空間に仕上がる
- 生活動線や家事動線などを考えた配置で、暮らしがスムーズになる
- インテリアコーディネーターによっては、要望だけでなく予算に合ったインテリアアイテムを提案してくれるなど
インテリアコーディネーターのプロ目線での空間づくりを依頼すると、一般的に上記のようなメリットが期待できます。ただ、やはりその分お金がかかることもあり、その点はデメリットとも言えるでしょう。
まとめ
リノベーションとインテリア、その調和が生み出す理想の部屋づくり。住まい手のアバウトな要望を具現化してくれるインテリアコーディネーターは、リノベーションで作りあげる、快適で暮らしやすい住まいづくりを成功に導いてくれる1人と言えそうです。ただ、具体的にインテリアが決まっている場合は、リノベーションの際に関わることはないかもしれません。
Writing:ヒミコ
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