誰でもわかるリノベ用語集507
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■水硬性セメント(すいこうせいせめんと)
「水硬性セメント」とは「すいこうせいせめんと」と読みます。「水硬性セメント」とは水の化学反応で凝固してから硬化するセメントのことです。水中でも凝結して硬化するという特徴があります。
水硬性とは水との化学反応で硬化が進む性質のことです。硬化後も水中でも強度が低下しません。主な水硬性セメントとしてポルトランドセメントやアルミナセメントなどがあります。
水が溶媒として使われるとき、水に溶かした物質の分子の周りに水分子が引き寄せられます。通常の水とは違う状態で安定しているとき、溶質と水との相互作用を中和と呼びます。
化学反応が起きて洋室分子と水分子が結合したとき、結合の反応を水和反応と言います。また、新しくできた化合物は水和物と呼ばれます。セメントなどの水硬性の物質は、溶解度の低い水和物となるのです。
水硬性以外のセメントとして硬化性セメントがあります。硬化性セメントとは空気中で硬化する性質を持ったセメントのことです。一般的にセメントは空気中に置いてのみ硬化する気硬性セメントと、空気中や水中で硬化する水硬性セメントの2種類に分類されます。
セメントの歴史は5,000年以上前にさかのぼり、エジプトのピラミッドでもセメントが使われています。その後、ギリシャやローマの時代には消石灰に火山灰と砂を混ぜたモルタルの使用が盛んになりました。
日本では明治5年に大蔵省セメント製造所が建設され、明治31年には水硬性のポルトランドセメントの規格が設定されています。
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