食事を楽しんだり、会話を楽しんだりと日々憩いの場所となるリビング。家の中でも過ごす時間が長い場所なだけに、より居心地のよい場所にしたいものです。
そんな時に重要になるのが、家具のレイアウトです。引越しの際にバタバタしていると、つい適当に配置してしまいがちですが、家具を上手く配置して「動線」を作ることにより、家族みんながリラックスして過ごせる場所になります。
今回はそんな「動線」を意識した、過ごしやすいリビングの家具レイアウトの作り方についてご紹介します。
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レイアウトの「かなめ」になる動線とは?
部屋のインテリアを考える上で大切な「動線」。動線とは、人の動きや移動を表した線のことを指し、その線が短いほど暮らしやすい空間になると考えられています。
リビングの動線を考える上で重要なのは、「ソファ」「テレビ」そして「ラグマット」の3つです。この3つのアイテムを意識するだけで、家族が過ごしやすいレイアウトに仕上がるでしょう。
動線の役割とは?
動線は、住まいの中で人がどのように移動するかを、視覚的に分かりやすく表した線です。プランニングをする上でとても重要なポイントになります。
住まいの中で人がどういう動きをするかは、家具の配置に限らず、部屋の間取りやインテリアにもかかわる大切な考え方の一つです。
動線は大きく2つあり、家事動線と生活動線に分けられます。家事動線は、家事をするために家の中を動き回る場所表します。生活動線は、住まいの中で玄関からリビングへの移動、リビングから居室へ、くつろぎの時間など、家事以外の生活全般に用いられます。
したがって、動線を考えることは、快適な住空間を作る上で欠かせない考え方になります。
動線と家具の配置
まず「かなめ」となるのは、ソファです。ソファは、リビングでも中心的な家具となるため、どのように置くかによって、リビングの動線が左右されます。
ソファの置き方として、は部屋の中央、奥、壁付の3種類があります。
中央に置く場合:キッチンやダイニングの人の動きが視界に入らず、テレビや窓の方を向くことになるので、よりリラックスした時間が過ごせます。
奥に置く場合:座る人の目線は、キッチンやダイニングテーブルなど部屋全体を見渡せるので、家族とのコミュニケーションが取りやすいレイアウトになります。
壁付で置く場合:生活動線を広く取りやすくなります。
そしてソファの前に置かれることが多いのが、テレビです。ソファでのんびりくつろぎながら、テレビを見る方も多いと思いますが、ソファとテレビの間にある程度の距離を取ると、よりリラックスしたリビングになります。そこで活躍するのがラグマットです。空間に彩りを添え、団らんの場を作るとともに、テレビとソファの距離のバランスを取ることもできます。
使いやすい配置の実例
では実際に3つのアイテムを意識して、リビングの家具レイアウトを考えてみましょう。
1人暮らし
1人暮らしで1LDKなどの間取りの場合、「ソファを壁付けにするレイアウト」がおすすめです。壁付けのレイアウトにすることで、生活動線を広く取れますし、机や本棚といった他の家具も置きやすくなります。このレイアウトの場合、ラグは部屋の中央に置かれることになるので、お部屋のアクセントになる柄を選びましょう。
2人暮らし
2人暮らしでリラックスする時間を大切にしたいという方におすすめなのは、「ソファを部屋の中央に配置するレイアウト」です。中央に配置することで、ダイニングと区切られた空間ができるので、よりリラックスした時間が過ごせます。
ファミリー
子育て中の方におすすめなのが、奥にソファを配置するレイアウトです。ソファを奥に配置すると座る人は、自然とダイニングやキッチンの方を向くことになります。
子育て中のパパママの場合、子どもたちがリビングで遊んいる間に、キッチンで食事の準備するなど、よくあります。その時、キッチンやダイニングから子どもたちの様子が見えれば安心です。またソファを奥に置くことで、キッチン・ダイニング・リビングとどこにいても顔が見えるので、コミュニケーションが取りやすいというメリットもあります。
このレイアウトの場合、ラグやローテーブルは、少し大きめのものにしておくのがポイントです。大きいラグにすることで、子どもが遊べるスペースが十分に取れますし、大きめのローテーブルでテレビとの距離感のバランスを取ることができます。
他に下記の記事も参考にしてみてください。
参考:&Reno「家族構成ごとに見てみよう!リノベーションアイデア集」
まとめ
今回は、リビングの家具レイアウトについてご紹介しました。ソファは部屋の中央、奥、壁付けと3種類の置き方をすることによって、まったく違った空間が生まれます。家具レイアウトを考える上では、とても重要なアイテムです。そこにテレビやラグなどでバランスを取っていくことで、より過ごしやすい空間が生まれます。
リビングのレイアウトを考える際には、ぜひ参考にしてみてください。
合わせて、下記の記事も参考にしてみてください
参考:&Reno「人間の動線を邪魔しない家財配置のコツ」
(参考: エクスナレッジ 「世界で一番やさしいインテリア」)
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