今、中古物件を買ってそれを修復して使用するリノベーションが流行っています。DIYに興味関心を持つ方も多くなりましたし、新築物件を買うよりもリノベーションをする方が金銭的にお得になるからです。自分達だけのオリジナルの家・頑張って作り上げた家ともなると愛着も沸きます。ただ、計画的に物件を選び、きちんとリノベーションをしなければ、意外と費用もかかってしまい結局はムダにするだけです。
“条件にあった物件を探す”
まずはどのような家にしたいのか設計図を考え、それに条件のあった物件を探すようにしましょう。新築では手が出せないようなものでも手に届く範囲にあるのが中古のメリットです。重要なのは水回りや電源の位置・給排水口の位置やお風呂場のサイズなども見ておきましょう。そこから自分達に合ったものに変えようと思うとかなりの費用がかかりますし、構造上変更できない場合もあります。建っているのに重要な柱をぶち抜いて広いリビングにしようなんていうのも無理です。 更にはマンションの場合などは間取りの変更や、むしろリノベーション自体も禁止しているというようなところもあるのできちんと管理組合の方に確認しておいてください。購入後に発覚してももう遅い、不満を感じるそのままに暮らすしか無くなります。木造のお宅だと特にシロアリに柱が食いやられていて、リノベーションどころか壊して一から建て直しとなることもあるのです。View this post on Instagram
“金銭面を工夫する”
中古物件であれば、一軒屋にしろマンションにしろ新築よりも安いお値段で手に入ります。だからといってこれから何十年も住むのに古すぎるものを手に入れて途中で住み替えなければならなくなるのであれば意味がありません。とにかく安さだけを追求するのではなく、バランスを考えましょう。 多いのが、安く買ったけれどリノベーション代が意外と高く付き、結局新築の方がよかったという例です。こだわるところ・妥協するところを自分達で優先順位を付けて、予算内に収まるよう考えてください。生活に大きくかかわる主要な部分だけを業者に依頼し仕上げてもらって、後は住みながら少しずつ自分達でリノベーションしていくというやり方もあります。業者にやってもらうと人件費も入ってくるのでどうしても高くなるのです。ただ、水回りや配線など、素人には難しい部分もあります。こちらもバランスを考える必要があります。View this post on Instagram
“設計・施工の計画をしっかり立てる”
ただなんとなく安いから買った、というのであればその後のリノベーション費用は底を知りません。まずは設計・施工の計画をしっかりと立てるようにしてください。長引けば長引くほど仮住まいの家賃だってかかるのですから、その分ムダなお金が飛んでいくことになります。お風呂場の壁を壊して一から作り上げるのと、既存のお風呂場で中の浴槽だけ替えるのでは大きく金額が違ってくることは分かるでしょう。事前に自分達が希望するサイズを考えておき、それに合った家を探し出しさえすれば良いのです。自由がいっぱいのリノベーション、その影には新築を手に入れるよりも綿密な計画が必要となっているのです。それが難しいのであれば最初から無理せず新築にした方がよいでしょう。壁を塗ったり板を張り替えたり、そんな作業自体を楽しいと感じ、自分達で作り上げる気持ちがなければ失敗に終わってしまいます。 なんとなくオシャレな感じのするリノベーション、でも実は誰かが住んでいたお古を自分達なりに改造しなければならないのですから大変です。自分達の生活にしっくり来ない部分を直しているうちに予算オーバーというのはよくあること、できれば最初からある程度歩み寄った物件を選び、計画的に作業していくようにしましょう。"View this post on Instagram