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押入れリフォームの費用は?注意点もご紹介

押入れリフォームの費用は?注意点もご紹介

押入れは、布団などをしまう収納スペースとして、日本家屋に欠かせないものでした。しかし最近では、布団よりもベッドで休む人が多い傾向にあります。そうした生活の変化に伴って、押入れをリフォームして有効活用したいと考えている人も多くいるようです。

そこで今回は、押入れをリフォームするときの費用や注意点についてまとめました。押入れのリフォームを検討されている方は、この記事を役立ててください。
 

押入れはさまざまなリフォームが可能

押入れリフォームの費用は?注意点もご紹介

押入れはキッチンや浴室などとは異なり、水回りの工事がありません。そのため、ほかの箇所のリフォームよりも費用を抑えられると言われます。

押入れの代表的なリフォーム例は下記です。

・クローゼットにする
・ウォークインクローゼットにする
・書斎スペースにする
・ベッドにする

生活環境や家族構成に合わせて、押入れをリフォームしましょう。
 

クローゼットにリフォームする費用

押入れをクローゼットにリフォームする場合の費用目安は、以下のとおりです。

押入れリフォームの費用は?注意点もご紹介

クローゼットに変更する場合には、押入れの中棚を外してからハンガーパイプを取り付けます。その後、ふすまを扉に換える工事も必要です。そのため、リフォームのときには、中棚の撤去費用やハンガーパイプの設置費用、クローゼットの壁や床の補強費用などがかかります。

また、天袋が付いている押入れについては、天袋の撤去費用がかかるため、通常のリフォーム工事よりも高額になるので覚えておきましょう。


ウォークインクローゼットにリフォームする場合の費用

押入れだけではなく、和室自体を部屋として使用しない場合には、ウォークインクローゼットにリフォームすることもおすすめです。広いスペースを確保できますし、スーツケースや防寒着なども楽に収納できるので便利でしょう。

ウォークインクローゼットの場合は、30~50万円ほどの工事費用がかかるようです。おもな費用として、棚板やハンガーパイプの設置費用、床や壁、天井のリフォーム費用などが挙げられるので覚えておきましょう。


クローゼットにするときの注意点

クローゼットに変更するときには、床の材質をチェックしておきましょう。押入れによっては、薄いベニヤ板を張っただけの床もあります。もともと、押入れは布団をしまっておくためのスペースのため、重い荷物の保管には対応していないこともあるのです。

そのため、リフォーム工事のときには、合板を張ってフローリングの板で補強する必要があります。加えて、押入れは湿気がたまりやすく、カビが発生することもあるので注意が必要でしょう。そのため、脱臭や脱湿の効果のある板で補強する例もよく見かけます。
 

書斎スペースにリフォームする費用

押入れリフォームの費用は?注意点もご紹介

3方向に壁が囲まれている押入れは、書斎スペースとして使うことも可能です。プライバシーを保つことができるので、集中して作業に取り組める効果も期待できます。

書斎スペースに変更するときにかかるおおよその費用は以下のとおりです。

押入れリフォームの費用は?注意点もご紹介

(参考:リフォームガイド「目的別にわかる!押入れのリフォーム費用」)


押入れの大きさや和室の広さによっても異なりますが、畳をフローリングに張り替える場合には、20~30万円ほどの費用がかかります。


書斎スペースにするときの注意点

書斎スペースにリフォームするときには、以下の点についての注意が必要です。

・空調設備も検討しておく
押入れを書斎スペースにリフォームする場合、窓がないというデメリットがあります。そのため、定期的に空気の入れ替えができるような環境にすることも重要です。和室の窓のリフォームや空調設備などの設置も検討しましょう。

・照明を設置する
押入れをリフォームするときには、設置する照明にも注意が必要です。コンセントの位置などを確認して、十分な明るさを保てるように設置しましょう。同じように、パソコンやプリンター、音響装置を設置する場合にもコンセントの位置確認は忘れずに行ってください。
 

ベッドにリフォームする費用

押入れリフォームの費用は?注意点もご紹介

押入れのスペースが広いときや和室を子供部屋にリフォームするときには、押入れをベッドにリフォームするのもおすすめです。押入れの中間棚を活用すれば、2段ベッドとして利用できます。

ベッドにリフォームする場合の費用は35万円ほどです。押入れの解体や造作などの費用がかかります。


ベッドにリフォームするときの注意点

押入れは、日当たりや風通しのよいところにありません。そのため、ベッドとして利用するときには、湿気対策をとりましょう。空調設備を取り付けたり、ベッドの下にスノコなどを敷いたりすることでも空気の循環を促せます。
 

まとめ

押入れはクローゼットや書斎スペース、ベッドなどにリフォームできます。ほかの箇所よりも自由度が高いので、家族構成や生活環境に合わせたリフォームを行いましょう。また、リフォームするときには、押入れのみのリフォームか和室全体をリフォームするのか検討しておくことをおすすめします。