洗面所は手洗いや歯磨き、そして洗濯などで家族が頻繁に使う場所。使用頻度が高い家庭内スペースのひとつです。洗面所をさらに快適に利用するために、リノベーションをするのはいかがでしょうか。今回の記事では、洗面台のリノベーションで失敗しないためのポイントをご紹介します。リノベーションで起きやすい失敗も紹介していますので、リノベーションを検討している方は参考にしてください。
リノベーションでよくある失敗とは
リノベーションを計画するときは気にならなかったものの、使ってみると不便に感じることもあります。ここでは、洗面台のリノベーションについて、よくある失敗例をご紹介します。
高さが合わなかった
洗面台を設置する際には、まず高さに注意しましょう。洗面台の高さが低すぎると腰をかがめながら洗顔や手洗いをしなければなりません。毎日使用すると腰を痛めることもあるでしょう。一方で洗面台位置が高すぎると、水を使うときに洗面台の外にまで水がはねることもあります。毎日の掃除を楽にするためにも洗面台の高さを慎重に決めましょう。
収納スペースが少なすぎた
洗面所にはドライヤーなどの電化製品、トイレや浴室などで使用する洗剤、タオル類など、さまざまな物を収納します。できるだけ使いやすい大きめの洗面台を設置しようとした結果、収納スペースが無くなるというケースもあります。洗面所は他の部屋よりもコンパクトに設計されていることが多いので、収納スペースを考慮しつつ、洗面台サイズ選びを行いましょう。
デッドスペースができてしまった
洗面台を選ぶときには横や縦のサイズにも注意しましょう。適当にサイズを選んだために、洗濯機と洗面台の間にデッドスペースができるという例もあるようです。洗面台のサイズを決めるときには、収納ボックスや洗濯機などのサイズも計算に入れましょう。
小さすぎる洗面ボウルを設置した
デザインにこだわりすぎた結果、使い勝手が低下してしまうこともあります。最近では、さまざまなタイプの洗面ボウルが販売されていますが、サイズが小さすぎると水が外にはねてしまう心配もあります。水が床にはねたまま放置すると、床が傷むおそれもあります。洗面台を選ぶときは、デザインだけではなく機能性も重視しましょう。
洗面台をリノベーションする際のポイント
洗面台のリノベーションを計画する場合に、押さえておいた方がよいポイントがいくつかあります。業者に依頼する前に、前もって覚えておきましょう。
洗面台のサイズを確認する
洗面台には洗面ボウルや鏡などがセットになったユニットタイプと、それぞれのパーツを自由に組み合わせるシステムタイプがあります。どちらのタイプを選ぶ場合でも、前もって設置する洗面台のサイズを決めておきましょう。洗面台は横幅や縦幅だけではなく、高さにも注意しましょう。洗面ボウルまでの理想の高さは「身長÷2」とされます。170cmの方が利用する場合は85cmの高さが理想です。また、子どものいる家庭の場合は、子どもの成長を考えた上で、大人のサイズに合わせるのがよいでしょう。
（参考：リショップナビ「洗面台リフォームは高さ・サイズに注意！失敗例から学ぶ選び方のコツとは？」）
機能性を確認する
洗面台を選ぶときには、機能性のチェックも外したくないポイントのひとつです。Webサイトやカタログでメーカーの候補を決めた後にショールームやホームセンターなどで実物を見て、触れてみましょう。製品の使い心地を確かめられ、さらに新しい発見があるかもしれません。最近では三面鏡の付いた洗面台、センサー式水栓の付いた洗面台、LED照明の付いた洗面台などがあります。どのような機能が付いているのかをチェックしてから選ぶのがおすすめです。
収納スペースを確保する
収納スペースの付いた洗面台もありますが、家族数や部屋の使い方によっては別の収納スペースが必要な場合もあるでしょう。洗面台を選ぶ前には、洗面所の収納量を把握しましょう。収納スペースを作ろうとして、天井付近にまで収納棚を設置する方もいます。高い位置に収納スペースを作ると、しまいにくく感じることも。収納スペースは手に届く範囲に設けるのがおすすめです。
使いやすい洗面ボウルを選ぶ
洗面ボウルは使用目的を考えてから選びましょう。手洗いや歯磨きのみで使用する方には小さめの洗面ボウルがおすすめです。一方で、子どもの靴や服を洗面台で洗う方や、定期的に自宅で髪を染める方は、周囲を汚さないために大きめの洗面ボウルにするとよいでしょう。洗面ボウルは用途や目的に合わせて選びます。なお、家族数が多いご家庭は洗面ボウルを2つ設置すべきかもご検討ください。また、洗面ボウルにはさまざまな材質がありますが、陶器製は割れやすいので注意しましょう。子どものいる家庭の場合、割れにくいホーロー製や人工大理石などがおすすめです。業者と相談しながら決めましょう。
まとめ
洗面台をリノベーションする際には、高さや幅にも注意しましょう。毎日使う場所なのでデザインにもこだわりたいですが、重視しすぎると使いにくくなってしまう恐れもあります。また、洗面台だけではなく、収納スペースや洗面所に設置する洗濯機や収納ボックスのサイズもチェックしましょう。子どものいる家庭の場合は、割れにくい材質の洗面ボウルの採用も合わせてご検討ください。
