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あこがれの猫足バスタブへ!風呂場のリフォーム方法はどうするの?

優雅なデザインの猫足バスタブに、あこがれている方も多いでしょう。
しかし猫足バスタブを使うには、風呂場まるごとのリフォームが必要。場合によっては入浴習慣まで見直すことも必要です。

ここでは猫足バスタブへのリフォーム方法を何通りかあげて、それぞれについて検討していきます。

 

猫足バスタブを使うならユニットバスのお風呂はNG

ユニットバスは使えるバスタブが決まっているので、猫脚バスタブを用いることはできません。ユニットバスを使っているなら解体し、在来工法のバスルームへとリフォームしなければなりません。

まずは在来工法のバスルームにリフォーム

在来工法のバスルームとは、昔ながらの作り方。タイル貼りなど、内装やサイズを自由にデザインできるのがメリットです。たとえば床をフローリングにして、猫足バスタブとコーディネートすることもできるでしょう。

在来工法の風呂場のデメリットは、ユニットバスより保温性が低いこと。在来工法のバスルームが寒いからとユニットバスに変更するのは、リフォームでも人気のメニューです。また防水性が劣化しやすいのもデメリット。モルタルのひび割れなどは早めのメンテナンスが必要です。

 

風呂場のリフォーム方法は2種類

猫足バスタブを設置するには、風呂場を次の2種類のタイプいずれかへのリフォームが必要です。

一つ目は海外風「バスタブの中で体を洗う」ための風呂場。もう一つは日本風「バスタブの外で体を洗う」ための風呂場です。

 

バスタブの中で体を洗う風呂場へリフォーム

ホテルでよく見るバスルームが海外風の風呂場。バスタブの中で体を洗いシャワーまで済ませるのが、基本的な入浴スタイルになります。この場合、サニタリールームやシャワールームを作らなければ、給排水のリフォームは小規模なものでOKです。

周りに水が飛び散らない工夫が必要

シャワーを浴びるのはバスタブの中になりますから、周りに水が飛び散らない工夫が必要です。シャワーカーテンを付けるか、猫足バスタブの周りを仕切りで囲わなければならないでしょう。

サニタリールームやシャワールームは要注意

バスルームとトイレ、洗面所が同じ空間に同居する「サニタリールーム」は、猫足バスタブを置くのにピッタリの空間です。しかし想像以上に大変なのがこのリフォーム。給排水を含め大幅に手を入れなければなりませんから、コストがかかってしまいます。またマンションなどの場合、マンション規約や給排水管の配置などに制限があって、サニタリールームにリフォームできない可能性もあるので注意が必要です。

また普段はシャワーだけで十分という方なら、猫足バスタブの導入と同時にシャワールームを併設する計画を立てているかもしれません。これもサニタリールームほどではなくても、水回りの大きなリフォームになりますから、ある程度のコストは覚悟しなければならないでしょう。

 

バスタブの外で体を洗う風呂場

バスタブとは別に洗い場を設けるのが、日本の風呂場のスタイルです。ここに猫足バスタブを入れるなら排水方法の選び方で、リフォーム費用が変わります。

排水口を共用にする

バスタブ用と洗い場、両方の排水を一つの排水口に流す方法です。リフォーム前と同じ排水口を利用することができますから、コストを抑えることができます。バスタブのものは排水口まで、床を伝って流れることになりますから、掃除が少し面倒になるかもしれません。バスタブをあまり使わない方におすすめの方法です。

排水口を2つ作る

洗い場の排水口とは別に、バスタブ用の排水口を別に開ける方法です。その分コストがかかりますが、バスタブの排水は直接流れますから、汚れを抑えることができるでしょう。バスタブを頻繁に使いたい方におすすめの方法です。

 

猫足バスタブの注意点

見た目は100点の猫足バスタブですが、海外生まれのものですから、日本の入浴習慣となじみにくい作りになっています。主な注意点は以下の通りです。

追い焚きは原則できません

日本ではバスタブにお湯を溜め、家族全員で使いますが、海外では1人が入浴するごとに、お湯を溜め直すのが一般的です。猫足バスタブもそのように作られていますから、追い焚きができないものがほとんどです。

バスタブに穴を追加すれば追い焚きは可能になるかもしれませんが、多くのメーカーは推奨していません。保証の対象外になるので、不安が残ってしまうでしょう。

バスタブの縁が高い

猫足の分だけ、バスタブの縁が高くなるのも注意点。10数cmほどですから、今は気にならないかもしれませんが、ご高齢の方が使うには少しきついかもしれません。

掃除が面倒になる

バスタブの下に空間ができますから、ユニットバスとくらべると、掃除が必要なスペースが増えます。ホコリや汚れだけでなく、カビが生えてしまうと厄介です。乾燥機や除湿機を使ったほうが良いかもしれません。

 

まとめ

猫足バスタブへのリフォームは、ハードルが少々高いもの。ユニットバスから在来工法へのリフォームだけでも、コストがかかってしまうのです。それでも人気があるのが猫足バスタブ。「KOHLER(コーラー)」など海外メーカー以外にも「サンワカンパニー」や「インクコーポレーション」など、いくつかの国内メーカーも手掛けており、日本の住宅事情に合わせたコンパクトサイズのものもラインナップされています。

ハードルが高いだけ、満足度も高くなる猫足バスタブへのリフォーム、ぜひチャレンジしてください。