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子ども部屋のマンションリノベーションにおける注意点まとめ

中古マンションリノベーションをするにあたって、新たに子ども部屋を設けたいと考えている方もいることでしょう。しかし、マンションでは子ども部屋のスペースを確保するのが難しかったり、構造的に新たな部屋を作るのが難しかったり何かと制約があります。そこで今回は、こうした子ども部屋のマンションリノベーションについて、あらかじめ知っておきたい注意点を解説していきます。

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子ども部屋は年齢によって目的が変わるもの

子ども部屋は、子どもの年齢によって使う目的が変わるという性質があります。そのため、現在の子どもの年齢だけを考慮して子ども部屋のあり方を決めてしまうのは避けたいところ。子どもの成長を見据え、長く使える子ども部屋を考えたほうがいいのです。

子どもが未就学児のうちは、いつでも親と過ごすのが基本。一人遊びをさせるにしても、親の目が届くリビングダイニングにキッズスペースを設ける程度で十分でしょう。ただし、将来子ども部屋や専用の学習スペースを設ける場所は想定しておく必要があります。

小学校低学年でも親と過ごす時間が大半ですが、宿題や読書などを一人でできるよう訓練するのも大切です。そのため、親の目が届きやすい位置に子ども部屋や学習スペースを設けるのがおすすめ。未就学児と同様、リビングダイニングや既存の部屋の一角に専用スペースを造作するというやり方もあります。

小学校高学年にもなると思春期に入るため、自分専用の部屋を欲しがる子も増えてきます。子どものプライバシーを尊重できるよう、親の視線が届かない部屋を用意してあげたいところです。独立した個室を用意してあげるのが理想ですが、スペースや間取りの関係で難しい場合には、既存の部屋の一部を壁や家具で仕切るといった方法も有効。「一人になれる場所」を作るよう意識しましょう。

マンションリノベーション前に確認したい管理規約

マンションリノベーションで子ども部屋を設ける際、必ず確認しておきたいのが管理規約です。マンションの部屋は購入した人の所有物ですが、建物構造や廊下・エレベーターなどは住民全員の共有物。購入したからといって、何もかも自由に手を加えられるわけではありません。そのため、マンションでは管理規約によって工事できる範囲や内容が制限されている場合があります。躯体に影響する工事が制限されているのが一般的ですが、マンションによって特別ルールが設けられていることも。管理規約について不明な点があるときは自己判断せず、まずは管理会社に相談してみましょう。

管理規約を確認しないままリノベーション工事を始めてしまい、後から規約違反が発覚すれば大きなトラブルの元になりかねません。最悪の場合、せっかく行った工事の原状回復を求められる可能性もあります。特に部屋の仕切り壁を新たに追加したり床材や壁材を変更したりといった、原状に手を加えるリノベーションを計画している場合は要注意です。

また、工事前には必ず管理組合や管理会社に工事申請を行いましょう。作業可能時間帯なども合わせて確認することで、リノベーションによるトラブルを未然に防げます。

広さが限られているなら個室にこだわらない

マンションは面積・部屋数ともに限られている場合が多いはずです。例えば3LDK・70m2の部屋を考えてみると、1部屋はメインの寝室に使うとして、残りの2部屋をどう使うかが問題。子どもが2人いると仮定して、1人ずつ個室を与えてしまうと全ての部屋が埋まってしまう計算になります。一方、最近では在宅ワークが定着しており、集中して仕事できる書斎スペースがほしいというニーズもあるでしょう。こうして考えると、子ども2人を含む4人家族では3LDKだと部屋数が足りないとも考えられます。

ここで意識したいのが、子ども1人に対し1つの個室が必要とは限らないということ。そもそも子どもが小さいうちは個室自体が不要ですし、大きくなってからも同性のきょうだいであれば1つの部屋をシェアさせるというやり方もあります。どうしても個室を欲しがるのであれば、広めの1室を区切って使うというのも有効。パーテーションや二段ベッド、背の高い可動式の棚などの家具を使えば、部屋を簡単に仕切ることもできます。

子ども部屋は子どもが独立したら使わなくなるスペースですから、他の必要スペースを無理に削ってまで広い個室にこだわる必要はありません。

まとめ

マンションリノベーションで子ども部屋を新たに設けるといっても、元の住まいの面積や形を変えられるわけではありません。工事できる範囲や内容も管理規約で制限されているので、あくまでも「できる範囲」でやれることをやるというのが前提なのです。それでも工夫次第で、使い勝手のいい子ども部屋を用意することはできます。子どもにもできること・できないことを共有しつつ、親子で話し合いながら理想の子ども部屋を検討してみてはいかがでしょうか。

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