工場や製作所のような無機質な雰囲気が特徴のインダストリアルインテリア。金属や木材を上手に用いることで、クールでおしゃれな空間も構築できます。部屋全体をインダストリアルにしたいものの、できるだけ費用を抑えたいという方もいるでしょう。費用を抑えたい方にはDIYがおすすめです。

今回の記事ではDIYで棚などのインダストリアル家具を作る方法を紹介します。家具を作る際の素材の選び方も解説していますので、DIYに興味のある方は参考にしてください。

インダストリアル家具の特徴

インダストリアル家具を製作する際には、あらかじめその特徴を理解しておきましょう。インダストリアルの主な特徴として金属、木材、レザーファブリック、塩ビ管などを使うことが挙げられます。ここでは、それぞれの素材について詳しく解説します。

金属を使用する

インダストリアルの最大の特徴は、普段の生活では目にする機会が少ない工業製品を部屋に取り入れることと言われます。DIYで家具を製作する際にはスチール、アルミニウム、ステンレス、銅などの金属を取り込むとよいでしょう。ハンガーラックや照明を製作する際には、ガス管を使用するとスタイリッシュな雰囲気にもなります。また、サビ加工を施してヴィンテージ風に仕上げるのもおすすめです。

木材を使用する

インダストリアルでは古い木材も使用します。海外使用されていたリクレイムドウッドや木箱などを使用すれば、レトロに仕上がるでしょう。古材が手に入らないときは、野地板にキリやサンドペーパーでエイジング加工を施すのもおすすめです。木材はテーブル、収納棚、イスなどのさまざまなアイテム製作で使われます。

レザーファブリックを使用する

レザーファブリックとは革張り素材のような風合いのある生地のことです。レザーファブリックはレザーよりも薄く作られており、柔らかい質感があります。気温や季節に左右されないので、お手入れもしやすいでしょう。
一方で、レザーファブリックはホコリを吸着しやすいという性質があります。汚れにも弱く耐久性はレザーよりも劣るでしょう。ただし、レザーファブリックは価格が安いので、費用を抑えたい方にはおすすめの素材です。

塩ビ管を使用する

塩ビ管とは塩化ビニル樹脂の配管資材のことで、排水や下水などの用途で使われています。飾り気のないシンプルなデザインなので、インダストリアルインテリアの素材として使いたいアイテムです。また、スチール製の配管に比べると軽量で、DIYの素材にも向いています。価格も安いので、予算が限られている方にもおすすめです。

色の選び方

インダストリアルの家具を製作する際には、色のバランスにもこだわりましょう。基本的な色はニュートラルカラーとダークカラーです。ブラック、グレー、ホワイトを中心にバランスよく配合しましょう。インダストリアルに合う壁としてコンクリート調、レンガ調などがあります。コンクリートのグレーやレンガのブラウンに合った色を使うのがポイントとされます。

インダストリアルのDIYの参考例

DIYで家具を製作したいものの、どのようなデザインにすればよいのか分からないという方もいるのではないでしょうか。ここでは、DIYで作るインダストリアルな棚とテーブルの例を紹介します。

塩ビ管を使用しておしゃれな棚を作る

1つ目の例は、塩ビ管と古材を使用したDIY棚です。塩ビ管のグレーと木材のブラウンは、インダストリアルのインテリアに合うのでおすすめです。塩ビ管の棚を作る際には以下のアイテムをそろえましょう。

・塩ビパイプ
・塩ビのジョイント
・ラッカー
・ノコギリ
・塩ビパイプの上に乗せる木材
・サンドペーパー

ジョイントにはエンドキャップ、チーズ、エルボの3種類があります。エンドキャップは塩ビパイプの端につなぐパーツ、チーズはT字型のパーツ、エルボはL字型のパーツです。それぞれのパーツを組み合わせて棚の枠を製作しましょう。塩ビパイプは、長さを決めてからノコギリでカットします。

枠が完成したら、最後に木材を塩ビ管の上にのせて完成です。ツヤを出したい方はラッカーなどを使うとよいでしょう。

ガス管を使っておしゃれなテーブルを作る

2つ目の例は、ガス管と古材を使用したDIYテーブルです。ガス管もホームセンターで購入できますが、さまざまなサイズや質感があるので好みに合わせてパーツを選んでみましょう。ガス管のテーブルを作る際には以下のアイテムを準備します。

・ガス管
・ガス管のジョイント
・天板となる木材
・サドルバンド
・サンドペーパー

ガス管のジョイントとなるパーツには、L字型のエルボ、T字型のチーズ、十字型のクロス、ねじ切りが付いているプラグ、パイプをつなぐソケットなどがあります。それぞれのパーツを組み合わせてテーブルの枠を製作しましょう。

枠が完成したら天板を枠に固定します。サドルバンドなら、天板と枠を簡単に固定できるのでおすすめです。サドルバンドは、ホームセンターで購入できるので、忘れずにそろえておきましょう。

まとめ

インダストリアル家具の特徴と棚とテーブルの具体的なDIY製作例をご紹介しました。
インダストリアル家具をDIYで作成すれば、費用も抑えられます。金属、木材、レザーファブリック、塩ビ管などを使って、オリジナルのインテリアを作りましょう。ニュートラルカラーやダークカラーを意識した色合いにすれば、おしゃれな雰囲気の自分だけのインダストリアル家具を製作できますので、お試しください。