家に招いたゲストが、最初に目にするのは玄関。玄関は家全体の印象を左右する、いわば「顔」なのです。また玄関は、住む方にとってもお出かけ・お帰りの際に必ず目にする箇所。おしゃれにリフォームすれば、一日を気分良く過ごせるでしょう。
そんな玄関を構成しているのは「収納」「間取り」「内装」「明るさ(照明)」という4つの要素です。ここでは、おしゃれなリフォーム済みの玄関を、要素別に見ていきましょう。
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おしゃれな玄関 「収納」の実例
収納への関心は相変わらず高いものがあり、このことは玄関リフォームにも当てはまります。ここではおしゃれな例として見せる「オープン収納」と、あえて「収納を置かない」という例を紹介します。
オープン収納
収納してあるものが丸見えになるオープン収納は、扉がなく圧迫感もありませんし、玄関を広く感じさせるというメリットがあります。またゲストにも丸見えになりますから、整理整頓の習慣がつくのもメリットといえるでしょう。
トップに掲載の写真は、玄関から廊下にかけて棚を設けた例。ギャラリーをイメージしたオープン収納となっています。上に飾られたサーフボードが効いていますね。
収納を置かないという選択
充実した玄関収納を設けるのも良いですが、デメリットも忘れてはいけません。それは玄関が狭くなること。収納がない玄関はスッキリ感がありおしゃれさがありますし、ベビーカーや自転車など大型のアイテムを置けるメリットもあります。
写真は、収納がない玄関の例。別に収納を設ける必要がありますが、スッキリとした玄関は気持ちが良いものです。
おしゃれな玄関 「間取り」の実例
リフォームでよくおこなわれる間取りの変更ですが、玄関を広げてみるのはいかがでしょう。土間を作って趣味のスペースにしたり、大型のクローゼットをしつらえたりと、アイデア次第で単なる出入り口ではなくなるのが玄関です。
土間
半屋外である土間は、少々の汚れは気にせずにすむスペースです。自転車や木工などの趣味を存分に楽しめる実用性もありますし、モルタルやタイル張りなど、仕上げによってはおしゃれ感も出るのです。
写真は土間の例ですが、モルタルだけでは殺風景と踏み板をあしらったことで、無機質さと木の暖かさが同居する空間に仕上がりました。室内へといざなう役割も果たしています。
シューズインクローゼット
シューズインクローゼットは、収納に特化した土間のこと。靴を履いたままで、中に入れることが特徴です。コートハンガーを置いておけば、重いアウターを脱いでから家の中に入ることができますし、汚れがちなアウトドアグッズを収納しておくのにも便利。シュークロークとも呼ばれる人気のスペースです。
写真はたくさんのシューズを収納できる、シューズインクローゼット。ダークトーンでまとめることで存在感を抑えており、ゲストの目にも付きにくくなっています。
ウォークスルークローゼット
通り抜けできるクローゼットがウォークスルークローゼット。出入口を複数設けることで、洗濯物したものの収納が楽になるなど効率的な動線が描けます。
写真は玄関に、ウォークスルークロー出入口を作った例。外出するときは、通り抜けると身支度が完了しますし、帰宅した時はバッグやコートをここに収納し、身軽になってからリビングへ入ることができます。
おしゃれな玄関 「内装」の実例
玄関をおしゃれにするのに、効果的なリフォームのひとつが内装の変更です。収納や間取りのように機能を左右することはありませんが、一日の始めと終わりに内装がおしゃれな玄関を使うのは気分が良いものです。
モルタルとテラコッタ
広めの玄関には子どもたちが汚してもいいようにモルタルを、ホールは南欧調を意識してテラコッタと天然木をそれぞれ使っています。異素材の組み合わせですが、モルタルはテラコッタとの相性も良いもの。水色のリビングへのドアともマッチしています。
躯体現し
玄関から居住スペースへと続く、長い廊下の壁を躯体現しにしています。写真では片面のみクロスが残されているところがポイントで、重すぎる印象になることを防いでいます。
おしゃれな玄関 「照明」の実例
玄関のおしゃれなリフォームで、最後のポイントとなるのが照明です。明るくするという機能だけでなく、ムードを大きく左右する力がありますから、慎重かつ大胆に選びましょう。
個性的に照らす
初めの例はクールさ、次の例は温もり。それぞれを演出する照明の例です。照明はそのものデザインだけでなく、光の広がりや色も大切な要素。写真だけでなく、実際に点灯している様子を見て決めましょう。
足元照明
空間をムーディーに演出する足元照明の例。壁の向こうに空間が広がっている印象を受けますから、スペースが限られたマンションにとりわけおすすめです。玄関を明るくするという機能はやや弱いので、飽くまでも天井の照明を補助するものと考えましょう。
まとめ
玄関を構成する4つの要素、「収納」「間取り」「内装」「明るさ(照明)」別に実例を見てきましたが、注意すべきはどの要素が欠けても、おしゃれさの演出には不十分なこと。4つの要素が調和してこそのものなのです。そのために大切なのは、Webでたくさん実例を目にしたり、コーディネータに相談したりすること。この記事も、少しでも皆様さんの助けになることを願っています。
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