Column

黒ずんだフローリングがワックス剥がしでよみがえる。DIYで気を付けることは?

フローリングは長く使っていくうちに黒ずんでくることもあります。これはフローリング材の表面を保護するワックスに原因があることも。ワックスの塗り直しを繰り返した結果、古いワックスの層が黒ずみとなっているケースをよく見かけます。

ワックスを塗り重ねても黒ずみは解消されません。ワックスを剥がして、一度、元のフローリング材に戻すことで、黒ずみを取り除き、きれいなフローリングを復活させる方法を検討しましょう。

今回は、黒ずんだフローリングをきれいによみがえらせる、ワックス剥がしについて解説していきます。

100社を超えるリフォーム・リノベ会社の事例をまとめました! リフォーム・リノベ会社の

事例集ダウンロードはこちら

リフォーム・リノベ会社の

紹介サービスを見る

黒ずみや汚れを一掃!フローリングのワックス剥がしとは

フローリングの表面を保護するワックス。ワックスは、毎日の生活で人が動いたり、家具などを移動することで、少しずつ細かい傷が付くなどした結果、ツヤもなくなってきます。そこで、数か月~年に1度程度、ワックスを塗りなおしていくことが、きれいなフローリングを保つためにも必要とされています。

ところが、古いワックスの上に新しくワックスを重ねて塗る作業を繰り返していくと、いつの間にか、なんとなくフローリングが暗く、黒ずんでくることがよくあります。これは、古いワックスが劣化したり、ワックスの層の間に取り残された汚れが埋まってしまっていることが原因とされています。

古いワックスの層を剥がしてしまえば、汚れの堆積がなくなり、フローリング本来の表面が見えるようになります。これが、ワックス剥がし・ワックス剥離と呼ばれる作業で、フローリングの黒ずみや汚れを一掃して、施工当時のようなフローリングの美しさを復活させることができるとされています。

自分でできる、フローリングのワックス剥がしの手順

ワックス剥がしは、ワックス掛けほどメジャーなメンテナンスではないですが、DIYでも行えます。ワックスを剥がす剥離剤が、ホームセンターやショッピングサイトで購入できますので、説明書に従って使用すれば、専門業者に頼まずワックス剥がしをすることができます。

用意する物
・ワックス剥離剤
  原液をそのまま使う物、薄めて使う物など種類があるので、説明書で確認しておきましょう。

・布や雑巾・スポンジ
  ワックスをはがした後の拭き取りに使います。溶剤を残さず拭き取れるよう、多めに用意しておきましょう。

・ゴム手袋
 剥離剤が肌に付着しないように、ゴム手袋を使いましょう。

・ヘラやスクレーパー
  剥離剤で浮かせたワックスをこすり取ります。スポンジなどでこするだけで取れることもありますが、しつこいワックスをこそげ取る時やカスを集めてまとめるときにもあると便利です。

手順
1.ワックスを剥がす範囲を決め、ワックス剥離剤をフローリングに塗っていきます。剥離剤の量や一回に塗り広げる面積については、説明書に従ってください。

2.規定の時間そのまま待って、ワックスを浮かせます。そのあと、スポンジや布で拭き取っていきます。ワックスが落ちにくい時にはヘラやスクレーパーを使いましょう。フローリングに傷を付けないよう気を付けてください。

3.水拭きで、ワックスのカスや剥離剤を拭き取っていきます。2,3回繰り返して拭き取り、剥離剤やワックスのカスを残さないようにします。フローリングは水分に弱いので、水拭きの雑巾は硬く絞ってから使うようにしましょう。

4.次の範囲に移動して、1~3を繰り返します。

失敗しがちなポイントと対策

ワックス剥離剤やワックス剥がし作業では、方法を間違うと、ひどい時には、フローリングの色落ちの原因になったり、フローリングが剥がれてきたりするおそれもあるとされています。剥離剤を使うときの失敗ポイントを知って、失敗を避け、上手に使うようにしましょう。

  • 一度に広い範囲に剥離剤を使わない
    剥離剤で浮かせたワックスが乾いてしまうと硬くなるのでうまく取り除けなくなります。ワックスを塗りなおすときにむらができたり凸凹ができたりして、仕上がりがきれいにならない原因にもなりかねません。例えば、リンレイの剥離剤では、一度に1m2位ずつ塗り広げるようにとあります。

参考:リンレイ「ワックスはがし上手」

  • 長く置かない
    剥離剤は塗った後にしばらく待ってワックスを浮かせますが、あまり浮いてこないからと規定時間より長く放置すると、フローリングを傷めて変色などの原因になることもあります。

  • 使いすぎ注意
    剥離剤でたっぷり浸してしまうと、フローリングに剥離剤が染み込み、木材が水分を吸収して変形したり変色したりすることもあります。また、表面の化粧板と本体の木材の間に剥離剤が入り込んで接着剤を溶かし、化粧板が剥がれて反りかえってしまう例もあるそうです。

専門業者に依頼することも選択肢

ワックス剥がしの作業自体は、それほど難しいものでもありませんが、時間もかかり地味につらいと感じるかもしれません。また、失敗したときのダメージが心配、ということもあるでしょう。

そのような場合には、プロに頼むことで仕上がりの良さが期待できます。ワックスを剥がした時にフローリング本体の傷などを補修してもらえば、より長くきれいに使うことができる状態にもなります。

DIYでの作業に不安が残るなら、専門業者に依頼することも検討してみてください。ハウスクリーニングの専門会社で、フロアクリーニングやフローリング洗浄などを行っているところに見積もりを頼んでみるとよいでしょう。

まとめ

ワックスを塗り重ねてくすんできたフローリングを美しく復活させる、ワックス剥がしについてご紹介してきました。ワックス剥離剤を使えばDIYでもできます。但し、失敗するとダメージを修復するのが難しいと十分理解して、使用方法はしっかりと守って使いたいですね。

ワックス剥がしの効果は気になるけど、手順を見ると大変そうだな、難しそうだな、と思ったら、ホームクリーニングの専門業者などに問い合わせてみるのもいいでしょう。

今後フローリングの汚れが気になってくるかもしれません。フローリングをクリアに復活させる方法として、ワックス剥がしがあることを覚えておいてください。

100社を超えるリフォーム・リノベ会社の事例をまとめました! リフォーム・リノベ会社の

事例集ダウンロードはこちら

リフォーム・リノベ会社の

紹介サービスを見る