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カーペット張り替えにかかる費用はいくら?

床のカーペットの張り替えに、いくらかかるでしょうか?
カーペットは、使っているうちに汚れやシミ、繊維の抜けが目立ってきます。見た目も悪くなりますし、臭いの原因になることも。
一般に使われている織物カーペットの張り替え目安は、7~10年と言われています。定期的に直して、キレイな状態を維持したいです。また、マンションのLDKなどを広めに取ると、12~14畳と言われます。その広さを張り替えるには、約10万円必要です。
もちろん、部屋の広さや形状、使うカーペットによっても金額が変わってきます。

 

 

カーペット張り替えにかかる費用

カーペットの張り替えは、敷き詰め方や素材により金額が変わります。例えば、12畳の部屋の張り替え費用を比べてみましょう。

これは、真四角な部屋の張り替えのため、部屋に凹凸があったり、細長い廊下や狭い洗面所などは、費用が加算されたりします。また、素材やカーペットの質によっても金額が異なり、毛脚の長い高級品はそれなりに金額が上がるでしょう。
工務店や内装業者に見積もりを取り、費用を確認することをお勧めします。

 

 

カーペット張り替えで気をつけること

カーペットの張り替えで気をつけたいのは、下地の状態や張り替える部屋の広さや形、張り替えの範囲によって金額が異なることです。
部屋の形が金額に影響するなんて、と思われたのではありませんか?
壁の長さが長い場合や、凹凸があると、その分職人さんの手間が増え、材料も余分に使います。特に、同じ広さでも職人さんの手間がかかる形状は、金額に影響します。現代は、安い材料がたくさん出回っていますが、その分職人さんの手間が大きく金額に反映されます。

下地の状態って何?と思われるかも知れません。
古いカーペットを剥がしてみると、カーペットを止める金具(クリッパーと呼ばれます)やクッション性のあるフェルトが傷んでいることもあります。これらを交換するにも費用が発生します。よい状態で使いたいなら、金具やフェルトも一緒に交換するとよいでしょう。
カーペットの張り替えは、下地などの見えない場所や部屋の広さや形が金額に反映されることを理解しておきましょう。

 

 

カーペット張り替えの種類とメリット

使う場所や用途によって、カーペットの種類が異なります。
一般的には、1枚の織物カーペットを敷き詰めていく、敷き詰め工法です。オフィスなどは、取替が便利なタイルカーペットが多く使われています。イベント会場などでは、ニードルパンチカーペットが使われます。
カーペットの種類と特徴を見てみましょう。

 

織物カーペット

1枚の大きなカーペットを、部屋の隅々まで敷いていきます。単に「カーペット敷き」言えば織物カーペットを使った床です。
ホテルや旅館、リビングなどの来客を迎える場所に多く使われ、見た目が良く、手触り・足触りに好感触があります。また、適度なクッション性と反発感が、足に優しく歩きやすい部屋を作ります。歩行音もよく吸収するので、少し前は分譲マンションなどの集合住宅に使われていました。
織物カーペットにもいくつか種類があり、最も使われているのは、タフテッドカーペットという種類です。機械織で大量生産でき、色柄も豊富で使い勝手が非常に良い製品です。高級品としては、ペルシャ絨毯や中国緞通、ウィルトン織といった物があります。
タフテッドカーペットの交換時期は7年から10年と言われています。

 

タイルカーペット

見た目がよく、メンテナンスしやすいタイルカーペットは、DIYでもよく使われます。
主にオフィスビルや事務所によく使われ、種類が豊富で見た目が良い製品が出そろっています。汚れても1枚だけ交換できる、メンテナンスのしやすさも人気の秘密です。クッション性は織物カーペットに劣りますが、OAフロアなどのシステム床材と合わせて、様々なところで取り入れられています。
タイルカーペットは、1枚が60センチ角のカーペットを敷き詰めていきます。置いていくだけでとても手軽なので、DIYで敷き詰める人もいます。

 

ニードルパンチカーペット

ニードルパンチカーペットは、布を圧縮したような薄いカーペットです。時々、エレベーターの中に薄い布が貼ってあるところがありませんか?あの布は、ニードルパンチカーペットが使われます。
ニードルパンチカーペットは、耐久性や耐摩耗性が良く、床や壁など様々なところを保護する目的で使われます。住まいなのかでは、土足で歩く場所や、傷をつけたくない場所、見た目を華やかにしたいところに使います。

 

 

カーペットのメンテナンス

張り替えてキレイにしたカーペットは、長い間、そのキレイさを保ちたいです。
カーペットを長持ちさせるために、いくつかポイントがあります。具体的には以下の3点に注意してください。

  1. 湿気を含ませないこと
  2. 掃除機は逆目に掛けること
  3. 月に1回は専用洗剤で「拭き掃除」をすること

キレイを保つためには、メンテナンスが欠かせません。さらに詳しく知りたい方は、カーペットで有名なTOLIさんのサイトを覗いてみてください。

参考:TOLI「カーペットの基本のお手入れ方法とは?」

 

 

まとめ

今回は、カーペットの張り替えについてお伝えしました。
カーペットは使っているうちに汚れやシミ、繊維の抜けが目立ってきます。見た目も悪くなりますし、臭いの原因になることもあります。
一般に使われている織物カーペットの張り替え目安は、7~10年と言われています。定期的に直してキレイな状態を維持しましょう。
新しいカーペットに変えて、生活環境を整えてみてはいかがですか?

 

参考:一般財団法人 経済調査会 「建築工事研究会 積算資料ポケット版 リフォーム編 2020」